雙葉日記

2025.12.10

高2 黙想会

生徒一人ひとりの人生を照らす「光」を見出すことができました

 12月5日(金)終日、シスター延江由美子氏をお迎えし、「高2 黙想会」が行われました。シスター延江はアメリカを拠点とした女子修道会「メディカルミッションシスターズ(MMS)」会員でいらっしゃり、この修道会では国際的な医療活動を通して人々に奉仕することを目指しています。シスター延江自身も、医療の道を志してフィリピンやインドに赴いて貧しい地域の方々への医療に携わり、マザー・テレサと時間をともにされたこともあるそうです。また中学校の先生として勤務されたり、その後アメリカに留学して看護学校に学んだりと、様々な人生経験をされてきました。

 講話のテーマは「Let your light shine!」です。このテーマは、聖書の『マタイによる福音書』5章13-22節「地の塩、世の光」という有名な部分から名付けられたものです。

(※Jesus said,”You are the light of the world” イエスは言われた、「あなたがたは世の光である」)

 シスターは元々は引っ込み思案な性格だったとおっしゃっていましたが、アメリカ留学に行った時にたくさんの人に支えられた経験から、今度自分が恩返しをしていきたいと考えるようになったそうです。また、インドの「死を待つ人の家」やフィリピンのスモーキーマウンテンに行った時に、一人一人が人間らしく生きることのできる世界を作りたいと志したそうです。いわば、シスターご自身が「地の塩、世の光」となり、世界の人々のために力を尽くされていることが感じられました。

(※死を待つ人の家…インドのカルカッタにある、貧困や病気などの中にあって最期を迎える人々を看取るための施設。マザー・テレサが設立した。

※スモーキーマウンテン…フィリピンのマニラにあった巨大なゴミ集積所および隣接したスラム街。自然発火したゴミから常に煙が立ち上っていたことからこの名前がある。)

 これから受験生となっていく高2の生徒たちにとって、シスターの講話は、ためらう前に一歩踏み出すことの大切さを教えていただけたようです。受験生活だけでなく社会に出た時の自分自身にも思いを馳せ、講演のタイトルにもあるように、自分の人生に「光」を抱き、視野を広く持っていく大切さをも感じることができました。

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