高2 研修旅行 | 学校法人静岡雙葉学園 静岡雙葉中学校・高等学校

雙葉日記

2026.11.02

高2 研修旅行

「歩む」というスローガンのもと、研修に赴きました

 10月20日(火)~24日(土)の4泊5日の日程で、高2の生徒たちが広島・長崎方面に「研修旅行」に行ってきました。実行委員を中心に決定された、今年度の研修旅行のスローガンは「歩む」です。この5日間で、生徒たちは多くの土地を訪れ、実際にその地を歩きますが、ただ歩くのではなく、一人ひとりがさまざまな思いを胸に歩いてほしい、という願いを込めて、このスローガンが生まれました。また、研修旅行を通して自分の将来について改めて考え、それぞれがこれまで以上に自分らしい道へと歩みを進めるきっかけになる、つまり「自分自身の道を歩む」機会になるようにという意味も込められています。

(「研修旅行のしおり」より抜粋)

 日程は、以下の通りです。

(広島)

広島平和記念公園

原爆ドーム・資料館

宮島・厳島神社

原爆資料館での平和講話では、被爆者である宇佐美節子さん・河野キヨ美さんのお話を伺いました。宇佐美さんは3歳の時に爆心地から4km離れた自宅で遊んでいるときに被爆されたそうです。また、河野さんは女学校2年生であった14歳の時に爆心地から35km離れた郊外の自宅で広島市への原爆投下を知り、翌日、2人の姉を探しに市内に入られたそうです。それぞれのお話を伺い、生徒たちは自分たちに託された使命を真剣に考えていました。

(島根~山口)

森鷗外旧居、西周旧居、森鷗外記念館

津和野市内散策

秋芳洞

あいにくの雨のため、予定していた乙女峠・マリア聖堂への訪問はかないませんでしたが、食事場所までお越しくださったカトリック津和野教会の山根神父様から、お話を伺うことができました。大浦天主堂での信徒発見や浦上四番崩れの歴史に加え、乙女峠に配流されたキリシタンたちが、信仰を守るために受けた氷責めなどの過酷な拷問についてもお話しくださいました。神父様から投げかけられた「命を賭けてまでも守りたいものは何か」という問いは、生徒たち一人ひとりの心に深く響いたことと思います。講話を通して、自分や他者の弱さを受け入れ、互いに支え合い、赦し合いながら生きていくことの大切さについて、思いを深める機会となりました。

(長崎)

黒崎教会

出津教会・出津文化村散策

聖母の騎士修道院

この日は長崎の教会めぐりの一日となりました。お天気にも恵まれ、うららかな陽ざしを浴びながら、黒崎教会・出津教会・聖母の騎士修道院を訪れました。遠藤周作の小説『沈黙』の舞台となった赤レンガ造りの「黒崎教会」、フランスのド・ロ神父様が自ら設計された、外海(そとめ)地区の高台に立つ「出津(しつ)教会」、アウシュビッツで生涯を閉じたコルベ神父様が創設された「聖母の騎士修道院」。それぞれが異なる雰囲気の外観を呈し、静かで深い信仰をたたえた歴史を持っています。実際に訪れ、感じることで、当時の人々の信仰と殉教についての学びにつながりました。

(長崎)

浦上天主堂

長崎市内班別研修

大浦天主堂

一日、雨の中の研修となりました。浦上天主堂を訪問後、長崎市内にて各班で決めたルートで研修を行いました。永井隆記念館や平和公園、二十六聖人記念館など、必ず入れる訪問先に加え、眼鏡橋や中華街など、自分たちの行きたい場所も加え、長崎ならではのグルメも楽しんでいました。夜は大浦天主堂で「み言葉の祭儀」を行いました。4日間、学年の皆で充実した研修ができたことに感謝し、荘厳な空間の中で祈りを捧げました。

(福岡)

太宰府天満宮

雨上がりの最終日は、30度近く暑い1日となりました。バスで太宰府天満宮まで移動し、参拝や参道散策を楽しみました。学問の神様といわれる菅原道真公に向けて、自身や大切な仲間、受験を間近に控えた高3生の合格を願いながら手を合わせる姿が見られました。それぞれの目標に向かって、これからもたゆまぬ努力を重ねていこうと、決意を新たにしました。九州から静岡に向け、充実感と名残惜しさを胸に、新幹線で帰途につきました。

私たち高校2年生は、この4泊5日の研修旅行では、原爆の被害を被った広島で実際に被爆された方の思いや願いを受け取ったり、津和野や出津、長崎で隠れキリシタン殉教の歴史的な軌跡を巡ったりして、キリスト教を学ぶ私たちだからこその視点で、平和について思いを馳せることができました。最後の宿泊行事でもあったこの研修旅行で、私たち実行委員はそれぞれの知見を広げるだけでなく、全力で楽しんでほしいという思いをもとに準備を進めていきました。スローガンに「歩む」を掲げて臨んだ研修旅行では、悲惨な現場を目の当たりにした方々や神父様のお話をうかがうことで、過去の自分を振り返り、今の自分を見つめ直すことができ、各々の進路実現へと一方を踏み出していく私たちの道しるべとなるような学びや経験を得ることができました。大浦天主堂をはじめ、様々な教会で歌った聖歌は、聖堂にも私たちの心にも響き渡り、声と祈りの気持ちを合わせて歌った聖歌で、高2学年の絆をより深めることができたと思います。今私たちが共に学び、祈り、笑い合えていることの尊さを改めて考えた、忘れがたい5日間となりました。

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