「Olive」のスローガンのもと、研修に赴きました
10月21日(火)~25日(土)の4泊5日の日程で、高2の生徒たちが広島・長崎方面に「研修旅行」に行ってきました。実行委員を中心に決定された、今年度の研修旅行のスローガンは「Olive」です。オリーブは「平和」「知恵」という花言葉を持っており、また国際連合のマークなどにも描かれるように、平和の象徴とされ、これは実際に被爆地を訪れ平和を祈る研修旅行の目的と関係しています。また、細長く上を向くオリーブの葉の様子から、「陽の気」を持っていると考えられ、「成長」や「発展」といったパワーを持ち、研修旅行を通して学年が団結し、それぞれが成長する目的も含まれています。
(「研修旅行のしおり」より抜粋)
日程は以下の通りです。
【1日目】
(広島)
広島平和記念公園
原爆ドーム・資料館
宮島・厳島神社
原爆資料館での平和講話では、被爆者である笠岡貞江さんのお話を書き留めながら、真剣に伺っていました。92才の笠岡さんが最後におっしゃった「頑張ってね」という未来を歩む生徒たちへのエールを、しっかり受け止めていました。宮島では、班ごとで鳥居を背景に写真を撮ったり、もみじまんじょうを食べたりと楽しそうな笑顔が見られました。
【2日目】
(山口)
森鷗外旧居、西周旧居、森鷗外記念館
乙女峠・マリア聖堂・市内散策
秋吉台・秋芳洞
津和野では、15分ほど田舎道と山道を進み、乙女峠で津和野カトリック教会の山根神父様よりお話を伺いました。津和野での殉教の歴史や殉教された方々の生き様を知り、「何のために生きるのか」を考えてほしいと話してくださいました。アサギマダラが飛び交う中で、皆で心を込めて聖歌を歌い、祈りを捧げる時間となりました。
その後、秋吉台・秋芳洞に向かいました。秋芳洞では、全長約1kmの鍾乳洞を自然の神秘を感じながら進みました。
【3日目】
(長崎)
黒崎教会
出津教会・出津文化村散策
聖母の騎士修道院
山口県を7時半に出発し、5時間のバス移動を経て長崎に到着しました。途中、青空も広がり、優しい風が吹く、過ごしやすい一日でした。生徒たちの様子から、自分の目で見て、耳で聞いて、心を動かし、その思いを仲間と分かち合う旅になっていることが感じられました。班ごと行程表の時間をしっかりと把握し、声を掛け合いながら、主体的に行動していました。
【4日目】
(長崎)
浦上天主堂
長崎市内班別研修
大浦天主堂
日中は浦上天主堂を訪問後、長崎市内にて班別研修を行いました。永井隆記念館や平和公園、二十六聖人記念館を訪問地に入れつつ、更に眼鏡橋や中華街、出島などを散策しました。昼食も自分たちで探したお店で、長崎ちゃんぽんなどのご当地グルメを楽しみました。家族へのお土産も吟味して購入したようです。
大浦天主堂での「み言葉の祭儀」では、4日間の研修旅行を振り返り、皆でこの地に集い、祈ることのできる、恵みに感謝する時間となりました。ライトアップされた夜の大浦天主堂はとても美しい眺めでした。
【5日目】
(福岡)
太宰府天満宮
太宰府天満宮を参拝し、参道散策を楽しみました。自身の合格祈願はもちろん、家族や後輩の学業成就もお祈りしてきました。
















◆実行委員長のコメント◆
私たち高校2年生は「継承」「発展」という意味をこめた「Olive」をスローガンに掲げ研修旅行に行ってきました。終戦から80年が経った今、戦争を経験された方からのお話や、原爆にまつわる場所に訪れることはとても貴重な機会となっています。実際に、この旅を通して授業や教科書だけでは感じきれなかった「平和の大切さ」を身をもって感じることができました。実行委員長として、この旅が私たち高校2年生にとって平和、信仰、祈りを通してもう一度自分自身を見つめ直す有意義な旅となっていたら良いなと思います。