雙葉日記

2026.02.24

高2 コース制発表会

各教室で、研究成果を発表しました

 2月7日(土)に、本校舎3~4階の各教室で「高2 コース制発表会」を実施しました。「生命科学」「科学技術」「社会科学」「国際教養」それぞれのコースに所属する高2の生徒たちが、各教室で一組ずつ交代で、約10分間のプレゼンテーションを行い、その後質疑応答を行いました。下級生や教員、また来校された保護者の方々にも発表を聞いていただきました。

 生徒たちは、これまで長い時間をかけて取り組んできた探究の足跡について、スライドや実物を見せながら、効果的に伝わるよう工夫して発表しました。とりわけ、来年の発表会に向けてテーマ決めを行っている高1の生徒たちにとっては、とても勉強になったようです。

◆発表会の要旨集より抜粋◆

【生命科学コース】

「静岡産ホタルの駿府城公園周辺の定着を目指して」

静岡市内のホタルは環境汚染や気温変動によって急激に減りつつある。そこで、駿府城公園周辺での定着を最終目標としえ、安倍川水系のホタルを増やすために、人工飼育に挑戦した。プロジェクト立ち上げ初年度である今年は、ホタルの成虫が産んだ卵を終齢幼虫まで育てることに成功し、人工飼育の方法を確立した。また同時に、学校周辺の湧水の水質調査と環境調査を行い、生息可能候補地の選定を行った。

「醤油を使った除草剤作り」

醤油もろみの搾りかすの多くが廃棄されている実態を知り、食品としての有用性を調べ、食品としての活用方法を模索した。研究の中で植物に及ぼす影響についても関心を高め、天然由来の除草剤としての有用性の検証を行った。醤油もろみを混合した液体をスプラウトの種子に散布し、発芽率や成長過程を観察すると、醤油の食品成分が植物の生命活動を抑制する作用を見出すことができた。

【科学技術コース】

「からくり人形制作」

電力に依存しがちな現代において、別の動力で物を動かせないかと考え、『機構図彙』という書物のデータを参考に、江戸時代に考案された、高低差を利用して動くからくり人形の制作に挑戦した。当時と同じ素材を使うのは無理であったので、機能や仕組みを変えず身近な材料で再現できるよう工夫した。

「とても便利な浄水器の制作」

私たちはfusionというソフトと3Dプリンターを使用して、形状を工夫した浄水器を作成した。元々3Dプリンターで何かを制作することに興味があり、浄水器を作れば社会貢献ができるのではないかと思い実践した。実際に泥水を真水に濾過する過程には苦戦したが、中に入れるものを工夫することで、何とか透明といえるレベルには到達した。

【社会科学コース】

「ジェンダーと日常会話の言葉がもたらす影響」

私たちは日常会話の中で「男らしい」「女の子らしくない」などの言葉を特に意識せずに使っているが、こうした表現はその人の行動や性格を性別によって決めつける意味を含んでいることがある。私たちは無意識のうちに性別を強調する言葉を使い、男らしさ、女らしさという考えを再生産しているのかもしれない。論文では、なぜこれらの言葉が使われ続けるのか、そしてそれが私に与える影響とは何かを考察した。

「男性アイドルを推す女子中高生の心理」

本研究は静岡県の女子中高生を対象に、日韓アイドルファンの心理構造を比較した。分析の結果、両者ともアイドルを精神的拠り所とする点は共通していた。しかし日本ファンは恋愛感情が低く、人間関係に悩みつつ活動を続ける「日常維持型」、韓国ファンは高い恋愛感情を持ち、物理的障壁と戦い熱狂する「非日常没入型」という差異が見られた。彼女たちは異なる戦略を用い、制約のある地方生活に適応していることが示唆された。

【国際教養コース】

「Gender Equality to Create a Society Where Everyone Can Live Comfortably」

「同性婚」という言葉はよく耳にするが、現在、日本では同性婚が法律で認められていない現状にある。なぜ、人を好きになるということに対して、異性でなければならないとされてしまうのだろうか。この現状を変えることができれば、より多くの人が生きやすい社会になるのではないか。同性婚が認められている国と日本を比較し、どのような仕組みや制度が必要なのかを考えた。

一覧はこちら