静岡福祉大学の学生さんたちのご指導のもと、哲学的な思考方法を学びました
5月16日(金)、23日(金)の2回にわたって、高1の公共の授業にて「哲学ウォーク」を実施しました。各日程2クラスずつ、静岡福祉大学の学生さんたちのご指導のもと、さまざまな体験を通して、哲学的・論理的な思考法を学びました。
【哲学ウォーク】
グループに分かれ、ファシリテーターの学生さんと一緒に駿府城公園に出かけました。事前にくじで引いた哲学者や思想家の言葉の意味を考えながら静かに歩き、その言葉にふさわしい場所や風景を見つけたら立ち止まって写真を撮りました。なぜその場所で止まったか、その背後にある「しっくりくる言葉(概念)」をメンバーが発表し、班員がそれに対する質問を投げかけました。質問された生徒はその答えを考えながら、再び歩き始めました。班員全員が「ふさわしい場所」の写真撮影ができたところで、学校に戻りました。
哲学ウォークで使用された言葉の例
・万物は流転する(ヘラクレイトス)
・人間は社会的動物である(アリストテレス)
・われ思う、ゆえにわれあり。(デカルト)
・祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり(『平家物語』)
など
【哲学対話】
「哲学ウォーク」で気づいたこと、班員から受けた問いについて考えたことを共有したあと、グループで一つ選ばれた問いを使って「哲学対話」を行いました。班員の中でボールを持っている一人が話をし、その他の班員は聴くことに徹し、話者の言葉に割り込んだり否定したりせずに受け止めました。
このような、「歩き、見つけ、問い、考える」という経験を共通した仲間とともに、自分たちが見つけた問いについて対話することを通して、論理的思考や哲学的なものの見方・考え方を実践することができました。敷居が高く感じられがちな「哲学」について身近に感じることができた時間にもなりました。