雙葉日記

2024.07.02

第1回 雙葉アカデミー

ろうけつ染めについて学び、その魅力に浸りました

 6月29日(土)、今年度第1回目となる「公開講座・雙葉アカデミー」が開催されました。本校では令和4年度より地域の教育の拠点の一つとなる本講座を開講しています。静岡雙葉を巣立った約20,000人の卒業生たちのさまざまな分野での活躍の様子を直接知っていただくことのできる有意義な時間となるよう、企画をしております。

 今回は紺友染色工房・5代目の鈴木緑さんをお招きし、「染めるよろこび」という演目で講演をしていただきました。染物をするきっかけや、草木染ろうけつについての説明、染色作品展の展示品紹介、イタリアのデザイナーとのコラボレーションによる商品開発など、多岐にわたるお話をいただきました。工房内の様子や実際のろうけつ染めの工程を動画や画像で見ながら、楽しい学びの時間を参加者のみなさんと共有することができました。

 また、一日限定の作品展示が同時開催で行われました。180cm×130cmの大きなタペストリーから、バッグや小物などの作品、ろうけつ染の染料となるヤマモモの樹皮、描画に使用する刷毛の展示など、見ごたえ十分の展示会でした。講演の後ということもあり、より一層興味深く作品を見ることが出来ました。

参加者の声

・染物について知識を深めたく、参加しました。自分で作ったことはなかったのですが、展開の幅の広さはすごいなと思いました。色、形、線など、そこに込められた思いにもふれることができて良かったです。

・染物に興味があり、今の時代だからこそ、時間をかけて作る物が貴重だと思います。音楽、お茶、お花…と多才ながらご実家のお仕事を継いで素晴らしいです。茶色から青、黄色とチャレンジするのが向上心があっていいですね。ペガサートのピクトグラム、以前から「かわいい」と思っておりました。(このピクトグラムは鈴木さんの作品です)

・人生が、作品作りに反映されていることをお話を伺っていて感じました。

・初期の作品から現代の作品までのデザインのすばらしさに大変好感を持ちました。ありがとうございました。私の20歳の時の振袖は染物の大振袖でした。

・「染める」技術や方法もまったく知らないことを理解することができ、知的好奇心が開かれました。歴史ある「草木染ろうけつ」をこれからも残していってほしいです。

・海外の人にも染物文化について届いているということで、日本の文化の誇りなのだと感じました。

・鈴木さんの親しみやすさがよく分かりました。ろうけつ染が静岡から世界へ広がっていることがすごいと思いました。

・専門的なお話を初めて聞きましたが、とても興味深かったです。これを踏まえて作品の説明を聴きながら写真を見せてもらうと魅力がとても伝わってきました。また、こんなにすてきな作品なのに、毎回反省があり、どんどんと進化されていることもすばらしいと思いました。

・まるで絵画のような作品に驚きました。全くしらない染色について学ぶことができ、貴重な時間となりました。作品展で作品も観ることができ、より一層楽しめました。

・作品を作り上げるには時間をかけて研究し、心をこめて丁寧に作られていると感じました。身近な場所で作品を見ることができそうなので、楽しみです。

・笑顔が素敵です。直線から円形、アースカラーからカラフルへ、変遷していく作品の説明がとても面白かったです。作品を運んだり、直せるように半分に切ったり、気に入らないところはトリミングしたり、積極的にいろいろな人とコラボレーションしたり、協会に入会したりと、エネルギッシュな方とお見受けしました。今後の御活躍をお祈りいたします。

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