雙葉日記

2024.07.19

津田塾大学学長講演会

女子教育や高等教育の視点から、自分や社会の学びのあり方を考えました

 7月19日、講堂にて、津田塾大学学長の髙橋裕子氏をお招きし、「高い教育を求めること」と題した講演会が実施されました。中3から高2までの生徒と、他の学年の希望者が参加し、女子教育や高等教育について改めて考える機会となりました。

 講演の前半では、津田塾大学創設者である津田梅子の生涯について説明をうかがいました。明治時代の日本には女性が高等教育を受けられる環境がなかったことや、このような環境を変えるために作られた、女性リーダー育成のための奨学金制度や女子英学塾(津田塾大学の前身)について、詳しくご説明いただきました。留学を通してロールモデルとなる人と出会う中で、自らの経験を日本の女子教育へと還元していった彼女の生き方を学び、自分自身は今得られている学びをどのように生かしていきたいか、一人一人が深く考える時間となりました。

 後半では、日本における高等教育の現状について、具体的なデータなども交えながら説明していただきました。日本での修士・博士号取得者が少ないこと、学術分野の中で女性が占める割合が低いことなどを知り、教育に対する社会の価値観を変えることの大切さについて考えました。また、進路選択を控えた生徒たちに対し、「大学受験は一つの通過点であり、学びそのものは生涯続く」「自分にとってロールモデルとなる人がいる環境を選ぶことが大切」というメッセージもいただきました。

 最後に行われた質疑応答では、日本の高等教育の状況を変えるために必要な手立てについて、盛んに質問が出されました。女子教育と高等教育という、自分たちの人生と地続きになっている事柄を知る中で、学ぶことの意義を再確認し、これからの学習や進路選択に繋がる気づきを得ることができました。

生徒会長 お礼の言葉

本日はお忙しい中、貴重な講演をしていただき、ありがとうございました。

 私自身、昨年の夏に留学を経験しました。そこで日本と海外の多様性とその在り方について探究をしました。この講演を通して、津田梅子さんの生涯を学ぶことができ、現在、私達がこのように教育を受けられているのは当たり前ではないこと、そしてそれと同時に他の先進国に比べて日本の女性の社会進出の問題があることについて熟考させられました。また、昔は女性が教育を受けること自体が難しかったということを知識としては知っていましたが、なぜ現代のように変化したのかについては考えたことがありませんでした。女子教育の向上を目指して奮闘された津田梅子さんの存在はとても大きく唯一無二に感じられました。しかし私を含めここにいる全員がそうなれる可能性があると考えると、私達を待ち受ける将来が楽しみでもあります。「これからの学びは大学受験や進学だけではない」という高橋先生のお言葉は、より高い偏差値を、と考えがちな私にとって大きく背中を押されたような感覚でした。探究心を持って自分がしたいことが何か、するべきことが何かということについて、夢に向かって日本の教育の充実のためにこれまで尽力してくださった方々への還元を忘れることなく、自分の人生を自分で切り拓き、主体的に学び続けたいと思います。

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