自分のためだけでなく、他者のためにも時間を使える日々を送れますように
7月19日(金)は、夏休み前最後の登校日でした。講堂朝礼では、表彰の伝達と校長先生のお話、生徒課から夏休みの過ごし方の諸注意がありました。
校長先生のお話では、『新約聖書』ルカによる福音書21章1~4節「やもめの献金」の話が引用されました。貧しい寡婦(やもめ)がわずかな額の銅貨を賽銭箱に献金したときに、イエス様が「この人は誰よりもたくさん献金した。皆は有り余る中から献金したが、この人は乏しい中から持っている生活費を全部献金したからである」と言ったという話です。私たちはしばしば、ものの価値を軽重で計る傾向がありますが、人間の行為の価値は、金額の多さだけでは判断できないものです。「どれだけの分量を相手に捧げたか」ではなく、「どんな姿勢で相手に捧げたか」を問いかけるこの話を通して、校長先生は「相手のためにすすんで時間を使えるようになって下さい」と語られました。
夏休みの到来とともに、雙葉祭に向けての本格的な準備も始まり、各部活動が次々と合宿に出かけます。合宿に行かない部活動も、校内でいつもより長い時間活動する機会が増えるでしょう。他にも、ボランティアや校外学習に赴く生徒たちもたくさんいます。自分の学習を進めることはもちろん、「誰かと関わりながら、誰かのために自分の力を役立てる」時間を大切にし、それぞれの形で成長を遂げられる夏休みであってほしいと思います。