実際の裁判の流れや、裁判に関わるさまざまな仕事を知ることができました
【裁判傍聴】
12月9日(火)の放課後、本校のすぐ隣に位置する静岡地方裁判所において、公民科の企画による「裁判傍聴」が行われました。中3から高2までの希望者27名の生徒が、教員の引率のもと裁判所に向かいました。今回傍聴したのは、「窃盗」に関する裁判です。
ほとんどの参加生徒にとって、実際の法廷に足を踏み入れるのは今回が初めてでした。事前のイメージから「厳格で張り詰めた空気が怖く感じる」と、緊張した面持ちで傍聴に臨む生徒の姿が印象的でした。
実際に裁判を間近で傍聴してみると、テレビドラマのような劇的な展開とは異なり、着実に進められる事務手続きとしての側面に驚きを隠せない様子でした。この経験を通じて、これからの事件や裁判に対する向き合い方に、新たな視点が加わる良いきっかけとなりました。
裁判終了後には、別の法廷に移り、広報官の方による貴重な解説の時間をいただきました。生徒からは「裁判中に補聴器をどのように届けたのか」といった、現場を観察していたからこその質問もありました。机上の学習では決して得ることのできない、実体験に基づく深い学びを得ることができました。
◆生徒の感想より◆
・緊張感がある中、何があったかや本人に情報を聞き書類と照らし合わせるなど、見ていて面白いと感じました。実際に行くとドラマなどで見るものよりもゆったりしていました。また、被告人に話しかけている場面は、圧がすごいなと思いました。中に入ることもできて、カンカン叩く道具(=木槌)がないことに気付いたり、法服を触ったり着たりすることができて、良い体験ができたなと思いました。
・実際に裁判を傍聴してみたいと以前から思っていたので、この機会があって良かった。広報官の方から裁判に関することを直接伺い、法廷の様子も知ることができた。法廷内の席についての説明もいただき、興味深かった。裁判では、裁判官、検察官、弁護士などといった仕事の内容や、裁判の流れなどを全体を通して理解し、また裁判傍聴をしてみたいと感じた。
・初めての裁判傍聴だったので、どの位の規模なのか、どのような配置なのか、進行の仕方などや雰囲気について吸収できることがたくさんあった。その中でも、想像よりも小規模で傍観席も雙葉生で埋まりそうなくらい少なかったこと、検察による証拠調べ手続きがとても細かったことが印象的だった。そこから、日本では非常に慎重に捜査がされているということを改めて知り、一つ一つの過程が大事だなと思った。
【裁判官による出前授業】
12月15日(月)午後に、高1の公共の授業において、静岡地方裁判所の裁判官の方々をお招きし、法教育の一環として「出前授業」を実施しました。本物の裁判官から直接お話を伺えるとあって、生徒たちは少し緊張しながらも、興味津々でこの日を迎えました。
まずは、刑事裁判や裁判員裁判がどのような流れで行われるのか、その仕組みについてご説明いただきました。具体的なプロセスや法制度の意義など、ニュースで見聞きする内容について、より専門的な知見から分かりやすくお話しいただきました。
後半は、生徒たちが主役となる「模擬裁判」を行いました。「裁判官役」「弁護士役」「検事役」「証人役」に立候補した生徒たちが、それぞれの役割を熱演し、さながら本物の法廷のような緊張感に包まれました。その後はグループに分かれ、証拠や証言をもとに「どのような判決を出すべきか」を検討しました。「この証言は矛盾していないかな?」「この証拠はどれくらい信用できるだろう」と、多角的な視点から活発に意見を交わす姿が見られ、物事を論理的に考える大切さを肌で感じているようでした。
最後に行われた質疑応答では、判決を下す際のことや、仕事の量など裁判官という職業の責任の重さや日常に関する質問に対し、一つひとつ誠実にお答えいただきました。プロフェッショナルとして第一線で活躍される方から、裁判の手続きをリアルに、そして丁寧にご指導いただいた今回の授業。生徒たちにとって、法を身近に感じるとともに、社会の仕組みを深く考える大変貴重なひとときとなりました。

