雙葉日記

2024.04.06

入学式

6年間で様々な学びを深め、周りの人たちのために生かしていけますように

 4月6日(土)、講堂にて入学式が行われました。満開の桜に彩られた駿府城公園の春の景色を楽しみながら、102名の新入生たちはこの日、雙葉生の仲間入りをしました。皆さま、ご入学おめでとうございます。これからの学校生活で様々な場面での学びを大切にし、実り多い日々を過ごして下さい。

【校長先生からのお祝いの言葉】

「ありのままの自分を受け入れ、感謝と祈りを大切にしましょう。自分の能力やこれからの学校生活での学びを、他者のために役立てていきましょう」というメッセージをいただきました。

【来賓祝辞】

「今の新鮮な気持ちを忘れず、前向きな姿勢でたくさんのことに取り組んで下さい」(後援会長・髙田治也様)、「中高時代の経験が長い人生を支えます。いろいろなことに勇気を持って挑戦してみて下さい」(同窓会長・宮下友美惠様)というメッセージをいただきました。

【お祝いの歌】

中学2・3年生全員で、グノーの「Ave Maria」と、ヘンデルの「Hallelujah!」を合唱しました。

【新入生代表の言葉(全文)】

 色とりどりの花が咲き競う美しい季節を迎えました。
今日、私たち102名は、静岡雙葉中学校に入学します。新しい制服を身にまとい、春の心地良い日差しの中、校門をくぐった先に見える景色に、今までとは違う緊張感や胸の高鳴りを感じると共に、これからの学びに期待が高まっています。
 小学校生活では、様々な体験を通し、多くのことを学んできました。その中で、私は昨年見学した、国会議事堂でのことが強く印象に残っています。そこで私は、傍聴席で耳に障害を持っている女性の方が、係の方から手話を使って説明を聴いているのを見ました。私は、自分の中に自然と入ってくる情報が少ない中、違った手段で学ぼうとするその女性の姿にとても感動するともに、自分の学びはまだ浅く、狭いことを痛感しました。例えば、目で見て学ぶだけではなく、人に教えていただいたり、触ったり、匂いを感じたりと、自ら学びの手段を増やすことで、様々な見方をすることができ、一つの情報から、十、そして百と学びを得ることができるのだと感じました。
 学ぶということは、常に自ら働きかけ、動くことで得られ、身につくのではないでしょうか。このことは、私自身の学び方を考え、見つめ直す機会となりました。
 そして私は、中学生になったら、学ぶ姿勢を見つめ直し、自分が得た学びを、自分だけでなく、まわりの人のために使える人になりたいと思うようになりました。これから中学生としてたくさんの勉強をし、多くのことを学んでいきますが、私の学びは、テストの点や、成績のためだけではなく、未来の自分や近くにいる仲間、そしてまだ知らない誰かのための学びでありたいと心に留めておきたいです。
 本日、共に入学する仲間と一緒に、静岡雙葉中学校の一員として、新たなスタートをきることができました。これから、ここにいる新しい仲間と共に、勉強や部活動にはげんでいきたいと思います。そして、いつも、私達を応援してくださる方々への感謝の気持ちを忘れず、たくさんのことにチャレンジし、そこから新たな学びを見つけていきたいです。
 最後になりましたが、校長先生をはじめ諸先生方、上級生の皆様、本日はこのような素晴らしい式を開いてくださり、ありがとうございました。今日の喜びや決意を忘れることなく、雙葉生として努力していくことをここに誓い、新入生代表の言葉といたします。

(中1東組 栁原和呼さん)

【上級生代表の言葉(全文)】

 駿府城公園の桜が咲き誇り、春の暖かさを感じられる季節となりました。
 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。在校生一同、皆さんのご入学を歓迎し、心よりお祝い申し上げます。
 真新しい制服に身を包んだ皆さんは、これから始まる中学校生活に対する期待と不安で胸がいっぱいだと思います。私も二年前の入学式で同じようにこれから始まる雙葉での生活を楽しみにしながらも、同時に不安に襲われていました。私の出身小学校から雙葉に進学したのは私一人だけでした。私の周りにいる同級生は全員私と違う小学校出身で、話したこともありませんでした。そのため友達はできるのか、という不安で胸が押し潰されてしまいそうでした。皆さんの中にも私と同じような思いを抱いている人が多いと思います。ですが、人に話しかけることがあまり得意でない私でも、すぐに心優しい友達に囲まれ楽しく充実した学校生活を送ることができるようになりました。誰かに声を掛けてみようとすると手足がすくんでしまうこともあるかと思います。でも、声をかけてみるところから友達作りは始まります。勇気を出して一歩踏み出してみてください。その一歩がきっと皆さんが楽しい学校生活を送るきっかけとなるでしょう。中学校での生活で小学校の時と大きく変化することとして部活動と勉強が挙げられます。雙葉には二十以上の部活動・同好会があり、自分に合った部活動を見つけることができます。また、中学生だけでなく、高校生の先輩方とも共に活動するので、憧れの先輩に刺激を受けながら全力で部活動に励むことができます。私はハープ部に所属しています。日々の練習の成果をお客様の前で披露し、拍手をいただいたときの達成感や喜びを学年の壁を超えて分かち合う瞬間は私の宝物です。
 また、中学校の勉強は小学校と比べてより濃い内容となります。でも心配する必要はありません。分からないことがあれば、先生方が丁寧に分かりやすくご指導してくださいます。また、雙葉の授業では学ぶことの楽しさも教えてくれます。さらに、雙葉には様々な行事があります。遠足や体育祭、雙葉祭や錬成会、クリスマス会や合唱祭、ミサなどです。どれも楽しく充実した行事ですが、私が一番好きな行事は二月に行われる合唱祭です。二か月ほど前からクラスメイトと歌の練習に取り組み始めます。歌が好きな人も苦手な人も全員が一つの曲に向かうことで、心を通わせることができ、絆が深まります。練習がうまくいかなかったり意見がぶつかり合ってしまうこともありますが、本番で、クラスメイト全員で歌う、練習の成果が表れた歌声は深く心に残ります。クラスメイト全員で素晴らしい一曲を作るために、一致団結することができるということが合唱祭の魅力です。そして、毎日の沈黙の時間も雙葉での大切な習慣です。忙しい朝、不安な夕方に自分は今日、どのように過ごすのか、何を頑張れたのかを心の中に思い浮かべることで、自分を見つめ直し、頑張る力が湧いてきます。新入生の皆さんもぜひ沈黙の時間を大切にしてください。
 このように雙葉では、たくさんの学びがあります。この学びはきっと皆さんの生活を豊にするでしょう。もし、勉強などで困ったことがあれば、一人で考え込まず、周りの人に相談してみてください。雙葉では優しい先生方や夢に向かって努力している先輩方が必ず助けてくださいます。これから始まる皆さんの学校生活が楽しく、実りあるものとなりますよう、在校生一同心よりお祈りし、お祝いの言葉とさせていただきます。

(中3東組 塚田優月さん)

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