雙葉日記

2025.11.25

今朝の祈り

2025年11月25日

新しい週のはじまり、各地で行われた酉の市も二の酉を終えていよいよ年の瀬へ秒読み、しばらく続いた小春日和から一転、目立つようになった裸木の上に冬のような曇天の広がる朝です。今日もよくいらっしゃいました。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。

ものごとが複雑になりがちで、斬新奇抜であることを求められやすい現代から見れば、いたってシンプルに見える古典に触れるとき、私たちはどんなことを知り、気づくことができるでしょう。

千年以上にわたり、ほとんどその形や音色を変えずに受け継がれている雅楽の代表的な3つの楽器、「笙(しょう)」、「篳篥(ひちりき)」、「龍笛(りゅうてき)」はそれぞれ、天から差し込む光、地上の声や音、天地の間の空間を象徴する龍の鳴き声を表すとされます。これらを合奏する音楽表現は、「天」「地」「空」を合わせること、そのまま宇宙を創ることと考えられています。古の人々が、この世界のあらゆる情景や心情を、まっすぐな想いで、自らの内からあふれ出る歌心に乗せて自然な音色で表そうとした音楽は、いまを生きる私たちに何を投げかけてくれるでしょう。

明日の芸術鑑賞のひととき、心に抱いたワクワクする気持ちの赴くままに、自分が自分であることの喜びを噛みしめ、雅楽によってこの世の美しさを伝える東儀さんの生き方と表現される音楽を通して、私たちの内に広がる宇宙にもある美しく純粋ななにかを知ることができるよう願いながら、手を合わせて祈りましょう。

朝の祈り

新しい朝を迎えさせてくださった神よ、

きょう一日わたしを照らし、導いてください。

いつもほがらかに、すこやかに過ごせますように。

物事がうまくいかないときでもほほえみを忘れず、

いつも物事の明るい面を見、最悪のときにも、

感謝すべきものがあることを、悟らせてください。

自分のしたいことばかりではなく、

あなたの望まれることを行い、

まわりの人たちのことを考えて生きる喜びを

見いださせてください。

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