2025年10月28日
新しい週のはじまり、ススキの穂が開いて純白の綿毛に包まれ始め、駆け足の秋の背を押す風に首をすぼめる朝です。今日もよくいらっしゃいました。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。
先月、レオ14世教皇様によって、2006年に15歳の若さで天へ帰ったカルロ・アクティスという青年が、カトリック教会の聖人の列に加えられました。聖人のうちでは最も新しい世代の人物となりました。
「すべての人はオリジナルとして生まれるが、多くの人はコピーとして死んでいく」
新しいメディアを用いた発信を通して福音を伝えることに熱心であった彼が遺した言葉のひとつです。私たちはこの世に生を受けたとき、誰ひとりとして同じではなく、かけがえがなく素晴らしいオリジナリティをもってそのいのちを輝かせています。ところが、均一であることが求められる世俗的な価値観、社会の中で、段々と「一定の枠の中」に閉じ込められていくことがあります。型に嵌まっていることは、時として楽なことであるかもしれませんが、また時として苦しさを伴うものでもあります。
今週は研修会や錬成会へ出かけ、わたしが私として生きていくことについて時間をかけて思いをめぐらす学年もあります。わたしが私であることの恵みに気づき、その恵みを歩んでいく力と導きを願いながら、手を合わせて祈りましょう。
主の祈り
天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。
わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、
悪からお救いください。