2025年6月23日
新しい週のはじまり、夏至を過ぎ、中庭の大きく花を開いて空を見上げる百合の花が夏の風に揺られる朝です。今日もよくいらっしゃいました。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。
戦後80年目の沖縄慰霊の日を迎えています。
あの美しい海と空を多くの船と飛び交う銃弾が覆い、日本で唯一3ヶ月におよぶ地上戦を戦った沖縄、目の前に敵意をむき出しに迫ってくる相手の顔と向き合うことになった沖縄、戦争が終わったあとも27年もの間、他国の占領を受けることになった沖縄、私たちはその地から聴こえてくる声や叫びにどれだけ耳を傾けることができているでしょうか。
今日の式典で読まれる平和の詩には、那覇市のすぐ南、豊見城(とみぐすく)市の伊良波(いらは)小学校の6年生、城間一歩輝(ぐすくまいぶき)さんが詠んだ「おばあちゃんの歌」が選ばれています。おばあさんが戦争の体験を話し、泣きながら歌ったあとに口にした「あの戦のときに死んでおけばよかった」という言葉に泣きたくなる悲しさを抱き、「生きていてくれて本当にありがとう」と伝えたとき、両手でほっぺをさわりながら返ってきた「生き延びたから命がつながったんだね」との言葉から、繋がれた命を懸命に生き抜く決意が綴られています。
あの戦争を生き抜いてくれた誰かによって繋がれた今ここにあるいのちを、私たちはどのように生きていけばよいのでしょう。心にある平和への願いや決意を捧げ、導きを願いながら、手を合わせて祈りましょう。
平和を願う
神よ、あなたの平和のためにわたしを役立たせてください。
憎しみのあるところに、愛が、
争いのあるところに、和解が、
分裂のあるところに、一致が、
疑いのあるところに、信頼が、
誤りのあるところに、真理があるように働かせてください。
絶望から希望へ、
悲しみから、喜びへ、
やみから、光へ、わたしたちを歩ませてください。
神よ、慰められることよりも、慰めることが、
理解されることよりも、理解することが、
愛されることよりも、愛することができるようにさせてください。
与えることによって、与えられ、
ゆるすことによって、ゆるされ、
あなたのためにいのちをささげることによって、
永遠のいのちが受けられます。