2025年5月19日
新しい週のはじまり、遠くの景色が少しかすむ朝、正門をくぐった皆さんを迎えるマリアさまの足元のサツキが点々と花を咲かせ、微笑んでいます。今日もよくいらっしゃいました。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。
5月も半ばを過ぎました。皐月、早苗の月とも呼ばれる5月、苗代で育てられていた苗が田んぼに植えつけられたり、畑では野菜の芽が顔を出したり、新緑の木々の枝先には次々に若葉が芽吹いたり、植物をはじめ生きもののたくましさが感じられます。私たちにとっても新しい学年での実りの種を蒔いた4月から芽吹きの5月、雨や暑さにたくましく向かう梅雨時や夏と、大きな成長を実感する1年1年、月ごとにも、何気ない日常の歩みから着実にその身に力をつけ、美しく豊かな人へと自らが深まっていると考えてみると、日々感じるものに煌めきが増してくるかもしれません。
私たちは、花を見たり、香りをかいだり、葉に触れたり、葉ずれを聴いたり、果実を食べたりして、植物たちの生きる姿を五感で感じます。そして、その姿から漂う雰囲気を心で味わいます。いのちの力あふれる5月、植物たちの生き方に思いをめぐらし、自然の神秘に力をいただきながら、手を合わせて祈りましょう。
朝の祈り
新しい朝を迎えさせて下さった神よ、
きょう一日わたしを照らし、導いてください。
いつもほがらかに、すこやかに過ごせますように。
物事がうまくいかないときでもほほえみを忘れず、
いつも物事の明るい面を見、最悪のときにも、
感謝すべきものがあることを、悟らせてください。
自分のしたいことばかりではなく、
あなたの望まれることを行い、
まわりの人たちのことを考えて生きる喜びを
見いださせてください。