2025年3月10日
新しい週のはじまり、春の歩みは行きつ戻りつ、遠くの景色がぼんやりとして春霞たなびく朝です。
今日もよくいらっしゃいました。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。
その凄まじさは言葉に言い表せないほど。証言者の方の言葉はいつも重く、体験された出来事を伝える言葉を探し、紡いでいくことに苦慮されています。火に弱かった東京の街をあっという間に焦土に変貌させ、10万もの尊いいのちを奪い去った東京大空襲から今日で80年、戦火を生き延びた方のお話を直接聞くことのできる機会もいよいよ限られてきている現在、私たちは何を心掛け、伝え、繋いでいかなくてはならないのでしょうか。体験された方は皆さん口をそろえて戦争は絶対にダメだと仰る一方で、今も新たな争いの火種がつくられ、銃弾の飛び交う地域がなくなることがありません。
戦後80年という節目を迎え、夏にかけて特に戦争の記憶を思い起こす機会の多くなる今年、私たちが手を取り合い、少しでも平和への道の歩みを前へ進めることができるよう願い、手を合わせて祈りましょう。
平和を願う
神よ、あなたの平和のためにわたしを役立たせてください。
憎しみのあるところに、愛が、
争いのあるところに、和解が、
分裂のあるところに、一致が、
疑いのあるところに、信頼が、
誤りのあるところに、真理があるように働かせてください。
絶望から希望へ、
悲しみから、喜びへ、
やみから、光へ、わたしたちを歩ませてください。
神よ、慰められることよりも、慰めることが、
理解されることよりも、理解することが、
愛されることよりも、愛することができるようにさせてください。
与えることによって、与えられ、
ゆるすことによって、ゆるされ、
あなたのためにいのちをささげることによって、
永遠のいのちが受けられます。
(アシジのフランシスコの祈り)