2025年2月17日
新しい週のはじまり、春らしい麗らかな日差しを受け、もうすぐ春だね、街角の鳥のさえずりがそんな会話に聴こえてくる朝です。今日もよくいらっしゃいました。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。
生きているって素晴らしい、そんな言葉が聞かれる一方、生きるってなんでこんなに苦しいのか、辛いのかという環境や状況に置かれる人も絶えることがありません。
「半分つぶされた虫のように、地面の上をのたうちまわるような打撃を受けた人々には、自分の身に起こったことを表現する言葉がない」と述べた思想家*がいました。
私たちが暮らしているこの世界は、いのちの音楽にあふれています。ただ、残念ながらそれは、いつも楽しげな響きとは限りません。誰かの苦しみや辛さに寄り添おうとするときには、とてつもない労力に加え、この世界をよく知り、考える力が求められます。
私たちは様々な理不尽に耐えるような人々に気づき、ともに歩むことができるよう学んでいます。
カトリックミッションスクールとはそんな学び舎です。まもなく試験を迎える今週、自らの学びへの取り組みや成果を振り返りながら、その知性によって誰かの力となっていく、そんな未来に進む力と祝福を願い、手を合わせて祈りましょう。
*シモーヌ・ヴェイユ(1909~1943/フランス/哲学者)
学生の祈り
主よ、わたしが勉強に取り組むときに、
学ぶ意欲、記憶する力、
困難なときにも、たゆまずに真理を求める精神を
お与えください。
勉強を通して
あなたの限りない完全さ、
あなたの智恵と力、
あなたのふしぎな摂理を悟らせてください。
すべてのものの造り主、
わたしたちの父であるあなたを
ますます深く知り、愛するようにしてください。
あなたのみ旨がわたしたちのうちに実現しますように。
わたしが出会うすべての人に
あなたを知らせることができるよう、
恵みをお与えください。
上智の座である聖母マリア、わたしのため、
わたしの教師とすべての教育者のために、
お祈りください。