2025年1月28日
新しい週のはじまり、雨あがり、山裾の霧がゆっくりと谷間を上る、吐く息の白い少しひんやりとした朝です。今日もよくいらっしゃいました。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。
レオナルド・ダヴィンチの『モナ・リザ』、フョードル・ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』、アントニ・ガウディの『サグラダ・ファミリア』、これらはいずれも未完成の作品ながら、私たちが完成したもの以上の何かを感じ、名作と受け取っているものです。私たち一人ひとりも決して完全でなく、誰かを照らすにしても、その光は煌々とした蛍光灯のようなものでなく、ちらちらと燃ゆる、吹けば消えてしまうろうそくの炎のような存在と言えるでしょう。それでもその未完成さ、不完全さゆえに小さな輝きの美しさが光るのでしょう。1月も終わりが近づき、今年度もまとめの時期が迫ってきています。皆さんは、人としての完成に近づくにはもちろんまだまだ成長の余地を残しながらも、今年度1年の小さな完成にどんな実りを置きたいですか。大きな実りに至る日々の学びの上に神さまの豊かな祝福を願いながら、手を合わせて祈りましょう。
朝の祈り
新しい朝を迎えさせてくださった神よ、
きょう一日わたしを照らし、導いてください。
いつもほがらかに、すこやかに過ごせますように。
物事がうまくいかないときでもほほえみを忘れず、
いつも物事の明るい面を見、最悪のときにも、
感謝すべきものがあることを、悟らせてください。
自分のしたいことばかりではなく、
あなたの望まれることを行い、
まわりの人たちのことを考えて生きる喜びを
見いださせてください。