2024年10月28日
新しい週のはじまり、秋の雨が路地裏に健気に咲く野菊を揺らす朝です。今日もよくいらっしゃいました。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。
皆さんは好きな聖歌は?と聞かれたらどの曲を選ぶでしょうか。雙葉で過ごす6年間、その温かな歌詞や旋律に触れて祈る心を育てていきますね。定番の「ごらんよ空の鳥」や「キリストはぶどうの木」、「大波のように」、クリスマスにろうそくの光を見つめて歌う「聞かせてください」などがお気に入りという人もいるでしょうか。
今月はじめ、それらを作曲された新垣壬敏(あらがきつぐとし)さんが天へ帰られました。ふと口ずさみたくなる優しい旋律を遺された彼は、お生まれになったフィリピンで戦争を体験し、終戦後はお父さまの故郷、占領下の沖縄で思春期を過ごされ、平和への強い思いを持っておられました。
まもなく中3の皆さんが沖縄を訪れ、日本で唯一、兵士や民間人が顔を向き合わせて戦った場に残る傷に触れ、平和について考えますね。
新垣さんが聖歌の旋律に託したような、多くの人の平和を創(はじ)めようとする働きに込められた願いを受け取りながら、手を合わせて祈りましょう。
人に愛をあらわす
天の父よ、あなたはわたしたちに、
自分を愛するようにひとを愛しなさい、と命じました。
わたしはあなたの望みどおり、人のよい点を認め、
ひとの過ちをゆるし、ひとの立場を理解し、
協力することに努めます。
キリストよ、あなたは惜しみなく、
すべての人にゆるしとしあわせをあらわしました。
わたしがひとの弱さや乏しさに、
すすんで愛を示すことができるように、
導いてください。