2024年6月10日
新しい週のはじまり、雨上がりの澄んだ青空に紫陽花の花が映える、梅雨入り間近、暦は入梅を迎える朝です。今日もよくいらっしゃいました。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。 皆さんは次のなぞなぞの答え、すぐに思いつくでしょうか。ひとつの家に住む三人の兄弟、「まるですがたがちがうのに、見分けようとすると、それぞれたがいにうりふたつ」、「一番うえはいまいない、これからやっとあらわれる」「二ばんめもいないが、こっちはもう出かけたあと」「三ばんめのちびさんだけがここにいる、それというのも、三ばんめがここにいないと、あとの二人は、なくなってしまうから」。さぁ、この三人の兄弟は何を表すでしょう。わかりましたか。一番うえが「未来」、二ばんめは「過去」、三ばんめは「現在」を表わしていますね。いのちそのものである時間の本質と大切さを教えてくれる、ドイツの作家、ミヒャエル・エンデの『モモ』に登場するなぞなぞです。今日は時の記念日、時計の針とともに過ぎ去る日常の中にあるかけがえのないひとときも、私たちはうっかりすると取り逃がしてしまうことがあります。読書週間でもある今週、少し落ち着いた時間の中で、素敵な言葉と出会いながら、大切なことを思い巡らし、私なりの豊かな生き方を探していくことができるよう願い、手を合わせて祈りましょう。
ラインハルト・ニーバーの祈り
神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわたしたちに
お与えください。
変えることのできないものについては、
それを受け入れるだけの冷静さをお与えください。
そして、
変えることのできるものと、
変えることのできないものとを、
識別する智恵をお与えください。