雙葉日記

2024.04.30

今朝の祈り

2024年4月30日

新しい週の始まり、次の月の訪れを告げる温かな風に新緑の梢が爽やかに揺れる朝です。今日もよくいらっしゃいました。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。

私たちはこの社会でベトナムにルーツを持つ多くの方とともに暮らしていますが、皆さんは、彼らが日本へ来た理由のひとつを知っているでしょうか。4月30日、今日は約30年にも及んだひとつの大きな戦争が終わった日です。第二次大戦後、ベトナムの人々は、第一次インドシナ戦争、ベトナム戦争と、大国の思惑によってその国土を二分され、長く苦しい闘いの日々を送りました。戦争に敗れた形となった南側の人々は戦後、迫害を恐れて着の身着のままで、日本をはじめ、多くの国へ逃れ、今も祖国へ帰らず難民として暮らしておられます。この戦争はメディアが最前線へ入った初めての戦争とも言われ、数枚の写真が世界の人々の心を動かし、人々の力が戦禍を終わらせた側面を持ちます。

時代が進み、私たちは今の戦地の状況を動く映像を通して知ることができるまでになりましたが、その受けとめ方はどこか慣れて冷めたものにはなっていないでしょうか。愛ではなく無関心が蔓延ろうとするこの世界が、正直な良心に従って少しずつでもその歩みを正していけるよう願い、手を合わせて祈りましょう。

平和を願う

神よ、あなたの平和のためにわたしを役立たせてください。

憎しみのあるところに、愛が、

争いのあるところに、和解が、

分裂のあるところに、一致が、

疑いのあるところに、信頼が、

誤りのあるところに、真理があるように働かせてください。

絶望から希望へ、

悲しみから、喜びへ、

やみから、光へ、わたしたちを歩ませてください。

神よ、慰められることよりも、慰めることが、

理解されることよりも、理解することが、

愛されることよりも、愛することができるようにさせてください。

与えることによって、与えられ、

ゆるすことによって、ゆるされ、

あなたのためにいのちをささげることによって、

永遠のいのちが受けられます。

                          (アシジのフランシスコの祈り)

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