スローガン「結(ゆい)まーる」のもと、沖縄の歴史や文化を見つめることができました
10月30日(水)~11月2日(土)、3泊4日の日程で、中学3年生が沖縄体験学習に行ってきました。今年度は、スローガンに「結まーる」を掲げ、沖縄の歴史や文化を学び、学年の団結をさらに強めることを目標に、さまざまな場所を訪れました。
3泊4日の体験学習の中で、エイサー鑑賞や美ら海水族館、首里城の訪問を通して、沖縄の豊かな自然や文化に触れることができました。一方、ひめゆり平和祈念資料館やガマ見学では、沖縄戦の惨禍について改めて学び、平和を祈りました。また、ジュゴンの里や佐喜眞美術館を訪れた際には、今なお残る沖縄の基地問題についてお話をうかがい、さまざまな立場から考えを深めることができました。
最終日に訪れた沖縄開南教会では、姉妹校である福岡雙葉中学校の皆さんと偶然会うという嬉しい場面がありました。聖歌と校歌を一緒に歌い、ともに祈る時間をもちました。同じ校訓や校歌のもと、学校生活を送っている実感が湧き、福岡雙葉の皆さんとのつながりを感じることができました。
詳細な日程は以下の通りです。
◆1日目
エイサー鑑賞
◆2日目
美ら海水族館
ジュゴンの里
佐喜眞美術館
道の駅かでな
◆3日目
ひめゆり平和祈念資料館
ガマ
平和祈念公園
おきなわワールド
首里城
◆4日目
開南教会
◆実行委員長より
私たち実行委員は、「沖縄の文化に触れる」という体験学習のテーマにのっとり、「結まーる」というスローガンを設定しました。「ゆいまーる」は、沖縄の方言で絆や団結を意味する言葉です。「ゆい」に「結」という字を当てはめることで、より学年の絆を深めたり、今後の生活に沖縄で得た学びを結びつけたりしてほしい、という実行委員の願いを込めました。
現地では、沖縄が抱える基地問題や沖縄戦の凄惨な過去についてさまざまな視点から触れ、平和や今後の日本のあり方について、各々が考えている姿が見受けられました。平和が当たり前となった時代に生まれた私たちにとって、唯一地上戦が行われた沖縄に赴き、現地の方々のお話を直接聞けたことは、これまでにない良い機会でした。今回学んだことを今後の生活に生かし、学年全体で団結して、さらなる高みを目指していきます。
◆生徒の感想より
・今まで戦争について深く考えたことはなかったのですが、初めてじっくりと向き合うことができました。「戦争はまだ続いている」という言葉は、沖縄に来るまでは理解ができなかったと思います。しかし、現地で実際に学ぶ中でこの言葉の意味を理解し、問題の重大さを感じました。沖縄の歴史だけでなく日本の現状も知ることができた、内容の濃い4日間でした。
・実際に沖縄戦を体験した人の証言や文章から、学校で勉強するだけではわからない沖縄戦の悲惨さを感じ取ることができた。ガマでは、沖縄の人々が経験した過酷さを想像して、涙が出てきた。平和祈念公園の平和の礎や塔などには、平和へのメッセージを伝えるための工夫が込められていた。今後も風化させることなく後世に伝えていきたい。