雙葉日記

2024.09.06

サウジアラビア大使 交流会

サウジアラビアと日本のつながりについて知り、異文化交流について考えました

 9月3日(火)、サウジアラビアのガーズィー ビンザグル大使、ムスリム世界連盟日本支部代表 アナス メレー博士が来校されました。

 今回の経緯として、長谷川綾さん(本校卒業生)がアドバイザーとして関わっているプラモデルメーカー(株)ハセガワとサウジアラビアとのお仕事のため、駐日大使の来静が決定しました。その際、大使より「長谷川さんのライフヒストリーを通して日本をより深く理解することができれば」とのリクエストを受け、長谷川さんが「私のライフヒストリーは静岡雙葉であり、静岡雙葉なしに今の自分はありません」と返答されたことがきっかけで、今回の訪問が実現しました。

 中学1年生、2年生のLHRで大使の講演をお聞きしました。お話の中で、「幼少期に自分の家に日本人の研究者が来たことをきっかけに、世界の交流に携わりたいと思うようになった」というエピソードをうかがいました。そのうえで、大使から、「一人一人の思いやつながりを大切にすることが世界の平和につながる。自分の興味のあることや様々な活動に前向きに取り組んでほしい」と応援のお言葉をいただきました。

 また、長谷川さんからは、「『徳においては純真に、義務においては堅実に』という校訓の精神を基本に、人との出会いを大切にして学校生活を送ってください」とのメッセージをいただきました。

 質疑応答では、大使の普段の活動やサウジアラビアの文化に関する質問が多く上がりました。大使から直接お話をうかがう中で、サウジアラビアの文化や日本とのつながりについて多くのことを学ぶことができました。また、「両国の交流の架け橋になる」という大使の仕事を知ることを通して、自分自身の将来についても考えることができる時間となりました。

◆生徒の感想より◆

・異なる文化の融合についてのお話が印象に残りました。私は、一度違う道を進み始めた文化がまた1つの道に集まるということはとても難しく、美しく融合させることは不可能に近いと思っていました。しかし、大使のお話を聞き、考えが変わりました。完全に1つの道に集合させるのではなく、異なる道として存在することは変えず、ただ美しく螺旋状に絡み合わせられればよいのだと感じました。

・大使の仕事について、問題が起こった後ではなく問題がおこる前に対処しなければならないということが一番大変なのだと思った。また、人生をかけて自分のことを理解し、信じることが大切というお話が心に響いた。キリスト教を学んでいる私たちとイスラム教の国に生きるサウジアラビアの人々とでは全てが違うようで、実は大切にしたい価値観に通底する部分があるということが分かった。

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