「臓器移植について考える」
11月10日(金)、高1の生命科学コースにおいて「命の尊厳ゼミ」(5回目)の授業が行われました。今回は静岡県立総合病院・高度救命救急センター副医長の鈴木美麗医師にお越しいただき、「臓器移植」について講演していただきました。
時間との勝負である救命現場の状況や医学的見地における「死」について、「脳死」の定義から、終末期を迎えた方々の意思を尊重した治療、ケア、命のバトンという臓器提供の考え方など、現場を知る医師のお立場から多岐に亘るお話を聞くことができました。
生徒達はこの講演の前の授業で臓器移植コーディネーターの協力のもと、「臓器移植を承諾している家族が脳死状態である」というテーマにおいて、ケースメソッドの手法を用いながら「自分だったらどう選択するか」についての意見を交わしてきました。「自分や自分の大切な人だったらどう選択するか」というテーマに真剣に対峙し、「自分らしく生きること」について深い学びを得ることができました。次回は「出生前診断」をテーマに学びを深めていく予定です。
また、昨年度の高2生命科学コース(現高3)の臓器移植探究グループの研究が「公益財団法人・静岡県腎臓バンク」の小冊子に掲載されました。