雙葉日記

2023.11.28

未来への志を育む講演会

本校卒業生で、テレビ局勤務の匂坂緑里さんをお迎えしました

 11月27日(月)6~7時間目に、講堂にて、今年度2回目の「未来への志を育む講演会」を行いました。演題は「メディアって何?」。講師は、本校卒業生で、TBSスパークル勤務の匂坂緑里さんをお迎えしました。

 匂坂さんにとって、学生時代に海外留学された際に1989年の「ベルリンの壁崩壊」の現場に実際に立った経験が、現在の仕事に就こうと決断された大きなきっかけだったそうです。「自分が見てきたものを皆に伝えたい」という強い思いを抱かれたということです。

 「AD(アシスタントディレクター)」の仕事内容や、企画が実際に番組になるまでの道のりなど、驚くべき内容を含めて詳細に語っていただきました。また、『世界遺産』をはじめとした、匂坂さんがこれまでに制作してこられた作品についても紹介して下さり、そこから、今回の演題である「メディアって何?」の答えも一つ一つ解明されていきました。「“声なき人”の声を届ける」「物事を伝える“媒体”となるもの」など、匂坂さんは、精選された言葉でそれらの詳細を語って下さいました。情報を気軽に発信することが可能となった現代を生きる生徒たちにとって、「発信する」「伝える」ということの持つ重みを改めて感じ取ることができたようです。

 講演の後の生徒からの質疑応答では「メディアの意見に偏りが生じていると感じられることがあるが、それはどのようなことに原因があると思われますか?」「SNSや動画サイトが主流になりつつある今、匂坂さんが“テレビ”という媒体に敢えてこだわる理由は何ですか?」「ファクトチェックが動画配信サイトなどに浸透したときに、テレビのあり方や意義はどのようなものになると思いますか?」など、中学生・高校生を問わず、生徒たちからは鋭い質問が盛んに挙がり、会場が盛り上がりました。

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