「テロ・紛争解決の現場から 平和への道を考える」をテーマとした講演を実施しました
昨年１０月に、「FUTABA中高生PEACEプロジェクト」が世界平和を考える本校有志の活動として講演会を開催しました。二つの地域の紛争や現状に焦点を当て、現地で活動する方や専門家から貴重な講話をいただきました。
【７日の講演 認定NPO法人ロシナンテスの川原佳代氏】
「NPO法人ロシナンテス」は佳代氏の夫である川原尚行氏が理事長を務める団体で、スーダンでの医療支援を行っています。2023年4月15日、スーダンの国軍と準軍事組織「即応支援部隊（RSF）」との間で起きた戦闘により、スーダンは極めて危険な地域となり、退避を余儀なくされました。講演では、日本のような行政サービスが充実した社会を構築するために必要なこと、戦争にかかる資本が街の衛生管理やインフラ設備の投資に用いられることによって生じた生活水準の向上、2023年に起きた内戦とスーダンからの退避の様子などについてお話しいただきました。
【２０日の講演 東ティモールの教授言語問題を専門に研究されている、須藤玲氏】
東京大学大学院博士課程で東ティモールの教授言語問題を専門に研究する須藤玲さんをお招きし、「独立の喜びと生まれたての国の苦悩～東ティモール民主共和国～」というタイトルの講演を行っていただきました。東ティモールの歴史や植民地化されていた過去、また、教授言語問題に焦点を当てた内容により、時代によって教えられた言語が異なることからもたらされる課題について学ぶことができました。
