雙葉日記

2025.03.18

第5回 FBJCの集い

高校3年生による座談会・交流会を行いました

 3月15日(土)午後、視聴覚室にて「第5回 FBJCの集い」を行いました。今年度最後のFBJCの集いであり、卒業したばかりの高校3年生7名が登壇し、座談会を行いました。理系・文系・芸術系と、多岐にわたる進路に向かう彼女たちに、6年間の学校生活で得られたことや、今後の進路について語ってもらいました。座談会の後、お客様からの質問も挙がり、心温まる充実した時間でした。ここに、その一部をご紹介します。

Q1. 雙葉に入学してよかったと思うことは?

・何にでも熱心な友人が多いので、お互いに高め合えること。また、お互いの個性を認め合える環境があるから、いろいろなことに挑戦でき、自分が興味ある分野を極められた。先生方も親身になって相談にのって下さり、後押しして下さった。

・部活動は中学生、高校生が一緒に活動するので、中学生は先輩の姿を見ながら、高校生は後輩の指導をしながら人間として成長できるし、そこで培われた粘り強くやり抜く力は、勉強にも生かされた。

・私は遠距離通学で、出身小学校からも1人で最初は不安だらけだったが、中1の4月の「お花見昼食会」など、新入生が交流できる機会がたくさんあり、新しい環境にもだんだん慣れて自然と友人の輪が広がった。6年間、信頼のおける友人関係を築けて、あたたかい雰囲気がいつもそこにあることが魅力だと思う。

Q2. 6年間で自分が一番成長したことは?

・集団のリーダーとしての「統率力」や、相手の考えを真摯に聴く「傾聴力」が身についた。課外活動にすすんで参加する積極性も生まれたと思う。

・困っている人に手を差し伸べる姿勢や、他の人から助けられた時に感謝できる姿勢。また、私は部活動の部長を務めていたが、なすべき仕事を責任を持ってやり遂げる姿勢も身についた。このことから、「徳においては純真に、義務においては堅実に」という校訓を実感として理解できたと思う。

・特に部活動では、目指しているものが同じだからこそのぶつかり合いもあるが、そこから成長できることもある。ありのままの自分を受け止めてくれて、なおかつ、間違っていることに対してはきちんと伝えてくれる友人たちの存在はとても貴重だった。

Q3. カトリック校での生活について

・「錬成会」などの宿泊を伴う宗教行事は、過去や未来の自分を見つめる大切な機会となった。たくさんの聖歌に出会う中で、お気に入りの聖歌もできる。私たちの学年は、中1の錬成会の時に教えていただいた「なかま」という聖歌がお気に入りで、先日の卒業式の後の謝恩会でも皆で合唱したほど愛着がある。

※中1の「錬成会」は、令和6年度より、春に行われる「オリエンテーション合宿」と秋に校内に行われる「修養会」とに、時期や形態を変えて実施しています。

・入学したばかりの時は何もわからず「お祈りって何?」というような所から始まるが、週1回ある宗教の授業を6年間受けることを通して、キリスト教のことだけでなく、答えのない問いに向き合うことを通して自分自身とも向き合える時間となった。毎朝のお祈りが、自分の支えとなった。

※本校では朝のホームルームの前に3分間の沈黙を行い、その後お祈りをしたり聖歌を歌ったりする時間をとっています。

Q4. 進学先について

(学部系統のみ)

文系:法学(2名)・教育学・芸術学

理系:医学・看護学

芸術系:音楽(作曲・音響)

Q5. お客様(保護者)からの質問「勉強などに疲れた時のリラックス法は?」

・友達と話すこと。学校に来て、友達と話すだけでも気分転換になった。皆「あなたはあなたでいい」という気持ちで接してくれるので、心が和んだ。

・私は聖歌隊に所属しているが、歌うとエネルギーが発散される。部活動の後でも、残ってよく歌っていた。

・登下校中の駿府城公園の自然を見ることも、心が癒された。

Q6. お客様(小学生)からの質問「女子校ならではの良さや大変さは?」

・私も小学生の時に、在校生の先輩に同じ質問をした。でも実際6年間の学校生活を送ってみて、「女子校だから」ということは特に考えて過ごしたことはなかった。人間関係などについても入学前はいろいろと心配していたが、実際そういう心配はいらなかった。

・「女子だから」という考えを持たずに主体的に動き、自分から何でもやる姿勢が身につく。

・体育祭や球技大会での競技中は、かなりワイルド(一同、笑)。でも高3が披露するダンスは、とても可愛い。

 この後、卒業生たちがグループに分かれて、お客様との交流会を行いました。交流会も大盛況で、卒業生たちに対して保護者の方も小学生の方も熱心に質問をして下さっている様子でした。

◆お客様の感想より◆

~座談会には幅広い学年のお客様がいらっしゃいましたが、その中でもこれから入学される6年生の皆さんから、とても嬉しいご感想をいただきましたので、一部ご紹介します~

【6年生のお客様】

・今年の4月から雙葉生となります。保育園でもキリスト教だったので、聖歌のお気に入りを見つけたりできるのが、とても楽しそうでした。FBICの活動にも参加したいと思いました。

・みんなが気になるような話題を取り上げていて、興味を持てました。時々笑いが起こったりして、緊張がほぐれました。

・いろいろな不安があったけれど、お話を聞いて、あこがれの雙葉生活を楽しめそうです。

・交流会では卒業生の方と直接お話しすることができて、入学前にしておいた方が良いこと、雙葉生活などについての疑問に思っていたことを聞くことができました。とても丁寧に話してくださったのでわかりやすかったと感じました。

・4月から、憧れだった雙葉生になれる事はとても嬉しいけれど、友達ができるか、中学校の勉強についていけるか心配でした。でも、優しいお姉さん方や先生に質問したら、皆さんが「大丈夫だよ」と優しく丁寧に答えてくれたので、不安がなくなって、入学式やこれから始まる6年間の雙葉生活がもっと楽しみになりました。私も6年後は、こうやって小学生の前でお話できるようになりたいです。

【保護者の方々】

・昨年に引き続き参加させていただきました。今年の卒業生も意志が強く、芯の通った素晴らしい方々でした。

・卒業した高校3年生が雙葉で学んだことを聞いて、娘にもそのような経験をさせたいと思いました。学力も大切ですが、そこだけでなく、人としての生き方を学ぶことができると思いました。

・雙葉での6年間の中で、「あなたはあなたのままでいい」と心から理解し、他者のことを考え、お互いを認め合って他者と交流を続けてきたことが感じられるお話を伺うことができました。信頼できる友人や先生がたくさんいることもいろいろな場面で感じられ、娘の雙葉での6年間がますます楽しみになりました。座談会が始まる前に案内をしてくださった雙葉生のお二人のお話も、娘にはとても参考になったようです。

・7人のみなさんそれぞれのお話に、気がついたら引き込まれていました。正直、ここまでのお話をお聞きできるとは思っていなかったので、感動しております。自分の興味のある事を見つけ、「人のために」目標をもって進学するのは、まさに私の願うことです。個を尊重する校風にも感銘しました。

・卒業生の立派な姿に感心しました。充実した6年間だったんだということが伝わってきました。高め合える友達、一生の支えとなる深い精神性、自分の将来の明確なビジョン…。ぜひ自分の娘もこんなふうに成長してくれたらうれしいなと思いました。

・かなり早めに会場に着き、高校2年生と中学2年生の生徒さん(※FBICの生徒)が、話し相手になってくださいました。こちらの不安を取り除いてくれ、和ませてくれました。とても感じが良かったです。質問にもたくさん答えていただけました。ありがとうございました。

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