美術館めぐり 「観る」ことで世界は広がる
1月27日(土)、本校視聴覚室にて、公開講座「第3回 雙葉アカデミー」を開催しました。「雙葉アカデミー」は、学校を開放し、地域の皆さまと交流することを目的にしています。毎回、各分野の専門家の方を講師にお迎えし、来場して下さった皆様に、講演・演奏・体験などを通して新しい世界との出会いを楽しんでいただいています。今年度は本校の創立120周年を記念し、卒業生を講師に招き開催してきました。
今回は、静岡市美術館学芸員として活躍している伊藤鮎さんを講師にお招きしました。演題は「美術館めぐり “観る”ことで世界は広がる」です。伊藤さんご自身が学芸員を志すまでの経験談や、学芸員の仕事について、世界各国の美術館について紹介して下さいました。幅広い世代のお客様がお聞き下さり、「芸術の楽しみ方を知ることができた」「卒業生の方が自分の好きな分野でのびのび働いている姿は、素敵だと思った」など、嬉しいご感想をたくさんいただきました。以下に、その一部をご紹介します。
◆お客様からの感想より◆
・有名な美術館の紹介をいただき、それぞれの美術館に興味がわきました。空港から美術館まで、今、まさに移動しているかのように説明してくださったので、旅に出かけた気分になりました。一つの美術作品を通して、その当時の歴史、時代背景、その画家の人物像などがわかり、自分の興味の幅や、感じる世界を広げることができました。
・現役で美術の仕事に従事されている方のお話を伺い、美術館のバックヤードを知ることができ興味深かったです。いくらでもスマホで画像検索できる現代で、本物を自分の目で見て身体で体験することの大切さが広まって欲しいと思います。
・本日お話を伺い、美術館に行き、作品を観ることは世界を知るための一つの方法であり、世界全体を考えることに繋がっていくことを学びました。知らないことを知り、自分の得意や、自分にできることを考えることが、「自分を知ることにつながる」というお話が胸に響きました。可能性を広げる体験として、これから様々な美術館を訪ねてみたいという意欲をいただいた講演会でした。