全国硬筆コンクール、新聞感想文コンクールで受賞しました
【第40回 全国硬筆コンクール】
今夏、中学1年生から中学3年生が取り組んだ「第40回・全国硬筆コンクール」において、中学1年生の中嶋梨香子さんが全書会賞を受賞しました。全国の中学1年生の中で2点しか選ばれない、大きな賞です。中嶋さんは今朝の全校朝礼で表彰されました。応募総数が全国で2000点を超える中、本校から計45名のの生徒が入選を果たしました。このコンクールは日頃書く文章や俳句、または詩などを課題として扱い、日常の硬筆力を高める機会となっています。
【しずおか新聞感想文コンクール】
静岡新聞が主催する「しずおか新聞感想文コンクール」において、高校1年生の3名の生徒が受賞しました。11月28日の静岡新聞の紙面にて、コンクールの結果が掲載されました。
高校生の部 優秀賞 洞桃香
高校生の部 奨励賞 森美月
小林小都音
なお、優秀賞の洞さんは12月7日に行われる表彰式に参加します。
平和への遠い道ー世界の紛争が問いかけるもの 静岡雙葉高校1年 洞 桃香
私はこの記事を読み、世界における複雑な問題の一端を垣間見た気がした。イスラエルとパレスチナの間で続く紛争は、数十年にわたる歴史的な背景と、宗教的・政治的な対立が絡み合った非常に難解な問題だ。今朝一番に目に飛び込んできた、攻撃から身を守るために走って避難する人々の映像、目にいっぱい涙を浮かべて母親の名前を呼ぶ、私よりも小さな子供たちの悲痛な叫びが頭から班れない。記事では、イスラエルが軍縮小の提案を行ったことが述べられており、カイロでの協議が進行中であることが伝えられている。この段階ではまだ停戦が実行されておらず、提案された内容がどのように受け入れられるか、その実効性がsどれほどのものかは分からない。停戦の提案が出されること自体は、歓迎されるべきものだと思っている。人命が失われ続けている状況を少しでも食い止めるためにはどんなに小さな前進になろうとも行動することが必要だ。しかし、これまでも繰り返されてきた停戦協議や合意が長続きしなかった状態を考えると、今回の提案がどれほどの成果をもたらすか慎重に見守る必要がある。記事が示すように、表面上の動きだけでは根本的な解決に至らないことを改めて感じると共に、平和への道が遠く険しいものであることを理解した。
また、この記事を通じ紛争の背景にある複雑な利害関係や、異なる立場の人々の視点について考えた。イスラエルとパレスチナの問題は単なる領土争いに留まらず、民族や宗教そして国際社会が絡む問題だ。両国の人々が抱える苦しみや恐れ、相手国への憎しみは簡単には消すことができない深いものである。それぞれの立場から見た「正義」が存在しており、外部からの声がときに両国を刺激してしまうという不安がある。だからといって無力感に陥ってはいけないと感じた。国際社会や私たち個々人が紛争地域で生きる人々の苦しみに対して無関心であってはならないと思う。この記事の報じている提案が、やがて大きな平和へ導いてくれるものだと私は信じている。そしてこのような問題に対し、無知であることは、「最大の罪」であるとも感じた。日本で暮らす私たちは戦争を経験しておらず、戦争や紛争のおこる地域のことを、まるで別世界のことのように考えてしまう。遠く離れていても、同じ地球の上で今まさに起きていることなのだ。私たちにできることは限られているかもしれないが、情報を知り、理解を深めることが紛争地域と私たちをつなぐ平和の架け橋をつくる第一歩だと強く思っている。
この記事は私に現実の厳しさを突きつけると同時に、わずかな希望をもたらしてくれるものだ。今後もこの問題に注目し続け、さらに世界で起こる様々な問題にも目を向けていきたい。自分自身ができることを考えていくことが、今ある平和をも守る私の責任であると考える。