お祈りやクリスマスメッセージを通して、クリスマスを迎える準備を進めています
キリスト教では、クリスマスの4つ前の日曜日から、イエス=キリストの生誕を祝う準備をする期間である「待降節」に入ります。本校でも、12月2日(月)~19日(木)の間、毎朝聖堂で「待降節の祈り」が行われます。
「待降節の祈り」の最初に、有志の生徒によるクリスマスメッセージがあり、クリスマスに関する自身の経験や、参加者と共有したい祈りについて話しました。心温まるエピソードに耳を傾け、クリスマスが他者と喜びを分かち合う日であることを実感することができました。
12月には、クリスマス訪問やクリスマス会などの行事もあり、校外の方とも一緒にクリスマスをお祝いできるよう、準備が進められています。「待降節の祈り」にもある、感謝と奉仕の心を大切に、多くの方とクリスマスを迎える喜びを分かち合うことができますように。
◆生徒によるクリスマスメッセージ
私は、クリスマスとは年齢や置かれている状況に関係なく、全ての人の心を温める行事だと思います。私は小さい頃、温かな心の繋がりによって嬉しい気持ちになったことがあります。
ある年のクリスマスの朝、枕元に、私がサンタさんにお願いをしたメトロノームが置いてありました。それを開けてみると、メトロノームを買った日付は12/24と記載されていました。そのときは、私は12月24日は家族と一日ともに過ごしていたため、「本当にサンタさんはいるんだ」と思い、ずっと北欧のどこかからサンタさんは毎年やって来ると信じ続けていました。数年経ってから、実は家族が自分のサンタさんだったと知ったとき、私は母に「あのときのメトロノームはなぜ?」と尋ねました。すると母は、微笑みながらその温かな真実を明かしてくれました。母が楽器店にメトロノームを買いに行った際、店員さんが母に「サンタさんですか?購入日を12月24日に変えましょうか?」と、記載する日を変更してくれたのでした。
私はこのエピソードを聞いたとき、とても心が温まると同時に、サンタさんとは特定の人物ということではなく、私たち一人ひとりが持つ、人を幸せにする慈愛に満ちた心の象徴なのかもしれないと気づくことができました。私も、そして皆さんも、クリスマスを通して誰かのサンタさんになれたらいいですね。
以上で私のクリスマスメッセージを終わります。(高2 中野愛子)