2023年12月11日
新しい週の始まり、梢にわずかに残った木の葉や南天の実の朱色、黄色や橙の柑橘系の実が、街角の天然のオーナメントとなって季節に彩りを添える朝、今日もよくいらっしゃいました。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。
「人類社会のすべての構成員の固有の尊厳と、平等で譲ることのできない権利とを承認することは、世界における自由、正義及び平和の基礎である」、75年前に採択された世界人権宣言はこのような言葉で始まります。その採択日である昨日は、世界人権デーとされ、特に人が人として生きていく権利について考え、発信する日となっていて、校内にもそのポスターが貼ってあります。宣言に謳われるような、すべて、本当にすべての人の尊厳が尊ばれる社会を私たちは希求し続けなくてはなりません。他者のために何かをすることが偽善などと言われ、揶揄されることもありますが、何もしなければ、またそうした互いの助け合いを拒み続ければ、延いては誰にとっても暮らしにくい社会となっていきます。人が人らしく生きていける世界、その理想、その夢を多くの人と共有し、一歩ずつでもそれに近づいていくことができるよう願い、手を合わせて祈りましょう。
共に生きる恵みを願う祈り
主よ、教えてください。
自分だけを愛さないことを。
身内だけを愛さないことを。
仲間だけを愛さないことを。
人のことも考え、だれからも愛されない人を
優先して愛することを。
主よ、分からせてください。
わたしがあなたのおかげで
幸せな日々を送っている今、
刻一刻と、
あなたの子、わたしの兄弟である数知れない人が、
自分たちが悪いわけではないのに
飢えて死んでいくことを。
こごえて死んでいくことを。
苦しむ人びとをいわれもなく退けた
このわたしをゆるしてください。
幸せをひとりじめすることを
わたしにさせないでください。
全世界の苦悩を、わたしにも感じさせてください。
主よ、利己主義からの解放こそ
あなたはお望みなのですから。
ラウル・フォレロー(抜粋)