雙葉日記

2023.03.30

ミャンマー・ウクライナ・アフガニスタン 大切な故郷の暮らしと風景(写真展と特別講演)

PEACEプロジェクトの生徒が、これまでの企画で理解を深めてきた国々についての企画を実施しました

 2月4日(土)から2月17日(金)にかけて、本校有志の「PEACEプロジェクト」の生徒たちが、これまでの企画で理解を深めてきた3カ国の写真展と特別企画を実施し、在校生だけでなく一般のお客様にも観覧いただきました。

 本校の生徒有志は、ウクライナでの出来事をきっかけに、現代世界の平和のあり方を見つめ直すことを目的に「FUTABA 中高生 PEACEプロジェクト」を立ち上げて活動してきました。自分達にできる平和貢献を模索し、在日ウクライナ人やミャンマー人、アフガニスタン前大使などをお招きし、お話を伺う企画を実施して参りました。本プロジェクトをさらに発展させることを目的に昨年10月から11月に行ったクラウドファンディングの支援を活用し、ミャンマー・ウクライナ・アフガニスタンの3カ国の人々の暮らしに焦点を当てた写真展を行いました。

 ミャンマーとアフガニスタンの写真は、元読売新聞の記者で、アジア各地で滞在取材をご経験された写真家・川口敏彦さんに提供いただきました。ウクライナの写真は、お母様がウクライナ出身であったことから、昨年2月以降にウクライナ在住の女性芸術家を支援しようと、彼女らが撮影した写真を取り寄せ、日本で現地の様子を伝える活動を展開される、Artistic Ukraineの酒井有理弥さんよりお借りしました。お2人とのご縁なくして開催できなかった写真展で、約130点の写真が本校講堂エントランスに展示されました。

 2月10日(金)午後には、展示された写真の向こう側と繋がろうという目的で、軍事クーデター時やそれ以前のミャンマーをよく知るお二方を招いた特別講演が企画されました。ミャンマーの日本人学校在学時にクーデターを経験し、現在は日本の高校に通う野中優那さんからは、ミャンマーに関するクイズの出題のほか、滞在中に見聞きした人や暮らしの特徴、現地と縁をもった身として感じる今の想いをお話しいただきました。写真を提供くださった川口俊彦さんは、参加生徒と活発に意見交換しながら、ご自身の取材経験や、ミャンマーやアフガニスタンの複雑な現状を踏まえつつ、紛争時に一人一人が迫られる難しい決断についてなどについてもわかりやすくお話しくださいました。

 お2人の講演に合わせて、ピロティでは、県内在住のミャンマー出身の皆様が伝統料理のスープを提供くださいました。降雨もあり寒空の日でしたが、ひととき食卓をともに囲み、心も体も温まりました。

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