20年以上にわたり園児とのふれあいの時間をいただいています
11月11日から15日、高校1年生と聖母幼稚園の園児との交流活動が行われました。
この活動は家庭科の授業として約20年にわたり、聖母幼稚園と実施している交流です。
生徒たちは各教室で、幼児の成長段階を考えながら事前に準備してきた遊びを一緒に行ったり、絵本の読み聞かせや外遊びをしたりと、屋内外での活動をさせていただきました。また、昼食時も一緒にお弁当を食べながら、園児との会話をしながら楽しく過ごしました。園児の天真爛漫で愛らしい笑顔と夢中になって元気に遊ぶ姿に、たくさんのエネルギーをいただくことができました。
また、本活動の目的である、「子どもとともに遊ぶことで子どもに対する理解を深めること、子どもに接することにより、大人としての自分のあり方について考えること」についても体験を通して学び取ることができました。
生徒の感想
・実習は本当に充実した時間で、園児の皆さんからたくさんエネルギーをもらいました。何人もの園児に一斉に囲まれたときの対応はとても難しく、少しずつ皆さんからお話を聞くようにしましたが、幼稚園の先生はたくさんの園児をまとめているため、実にすごいことであると感じました。先生がたは、スピードから給食の量から個人個人のペースを本当に大切にされていました。「まだ帰ってほしくない!」「また会おうね!」「お勉強頑張ってね!」と最後に園児たちが声をかけてくれました。とても良い時間になりました。
・子どもによってできることが異なり「どこまで見守り、どこから手を差し伸べるべきか」が難しかったです。しかし、子どもたちの挑戦する気持ちを受け止め、それぞれの考えを尊重することで、援助すべきポイントが見えてくると思いました。はじめは、それぞれが自由であり、話を始められず困ってしまったこともありましたが、子どもの興味を惹きつけるような工夫をすると、落ち着いて聞いてくれたり、面白がって真似してくれたりする子が増えました。私は幼いころから年下の子の面倒を見たりするのが好きだったのですが、私自身、末っ子でこんなに幼い子たちの面倒を見る機会はなかったので、とても良い経験になりました。
・園児が自分でできたことについてたくさんほめることで、園児とのコミュニケーションの一環にもつながり、園児の満足感にも繋がることを実感しました。園児との交流はとても楽しいものでしたが、同時に1つの命を預かっているという責任の重さも感じさせられました。自分のことばや振る舞いが子どもに影響してしまうということを肌で感じ、幼稚園の先生というのは魅力的なお仕事であるとともに難しく責任あるお仕事だと感じました。