雙葉日記

2022.12.23

キャンドルサービス/クリスマスミサ

イエス様の生き方に倣い、相手のために自らの力を捧げることができますように

 12月21日(水)の午前中、講堂にて「キャンドルサービス」と「クリスマスミサ」が行われました。講堂内にコーラス部の合唱が響く中、全校生徒が入場しました。その後すべての照明が消され、完全沈黙のうちに「キャンドルサービス」が行われました。講堂に訪れた暗闇は、ふとした時に陥る私たちのつまずきや社会にあふれる困難さ、悲しみを象徴しています。それでも私たちは懸命に光を見出そうとします。その中に最初に光が灯された壇上の一本の大きなろうそくは、周囲を照らしながらも自らの光も消えることなくともし続け、まさにイエス=キリストの姿と重なります。私たちはキリストの生き方を思いながら、このろうそくの光を無条件に受け取り、そして自分の光を他者に分け与えていきます。

 「闇の中を歩む民は大いなる光を見」で始まる『イザヤの預言』の朗読の後、クリスマス会実行委員の代表生徒の手により、大きなろうそくの光は、壇上で歌うコーラス部員が持つキャンドルに一つ一つ広がっていきました。さらに実行委員たちの誘導で、全校生徒のキャンドルへと光が行きわたりました。キャンドルの火を隣の人へと次々に繋いでいくことで、キリストの似姿である私たちの連帯をも感じることができました。

 続いて、本校の理事長である林健久神父様の司式による「クリスマスミサ」が行われました。林神父様のお話では、「神様は私たち人間とともに歩むために来て下さった」ということを説いて下さいました。神様は一方的に何かを変えるのではなく、一人一人の心に呼び掛け、私たちが何かをするときにはたらきかけ力を添えて下さいます。そんな神様の思いに応えて、私たちも相手に対して真心を持ってはたらきかけ、お互いを大切にできるようにと話されました。また、生徒代表・教員代表による共同祈願の中では、コロナ禍にありながらも今年はほぼ従来通りの行事を実行できたこと、そして今日こうしてクリスマスミサが行われたことへの感謝がそれぞれの言葉で述べられていました。

 ミサの後、表彰の伝達と学校長の講話がありました。表彰では、スポーツ、音楽など多岐にわたる分野で、多くの生徒が壇上に上がりました。17日(土)に行われたマラソン大会での上位者も、ここで表彰されました。

 学校長の講話では、「共鳴」という人間特有の能力についてのお話がありました。この秋、各学年でのすべての宿泊行事を実施することができましたが、数日間友人たちと寝食や様々な形での学びを共にした経験を通して、生徒たちはそこからたくさんの収穫を得られたと思います。そして、友人たちと分かち合えたことで経験がより豊かなものとなっていったことでしょう。またクリスマスは、誰かをよろこばせるという、人間の「召命」の機会であるということもお話しされました。自分の力と時間を使って周囲のためにはたらきかけ、互いの姿に心を動かし「共鳴」できる日々を過ごせるようにとのメッセージをいただきました。

一覧はこちら