はじめに
今回、このオンライン授業についての記録をまとめ、公開することによって、多くの方々に本校の教育活動について知っていただく機会となれば幸いです。
校内 | Wi-Fi環境完備 |
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普通教室 | プロジェクター、スクリーン、Apple TV完備 |
教員 |
ノートPC及びiPad(美術科にはiPad Pro)を貸与 希望者にはApple Pencilを貸与 教員間の情報共有ツールとしてビジネスチャット「InCircle」を利用 |
生徒 |
本校では、2019年度から中学3年次にiPadの貸与を行い、デジタル教科書等を用いながら学習を進めています。 (在学中は学校貸与という形をとり、MDMにより管理。卒業時に譲渡予定) 2020年4月1日時点で高校1年生全員がiPadを持っており、4月下旬には中学3年生全員にiPadの配布を行うことができました。(ただし、画面の大きいPCを使用したり、TVとミラーリングして授業を視聴している生徒もいました。) 生徒用貸し出し用iPad:約40台(1クラス分) |
授業の LIVE配信アプリ |
ZOOM (「各教室」となるZOOMのアカウントを約30契約しました。) |
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授業の 配信機材 |
生徒用貸し出しiPad約40台 ZOOM配信用の機材として、2018年度から導入していた生徒用貸し出しiPadを使用しました。 各教室に一斉に整備できたことが、本校のオンライン授業の準備を短期間で行えた要因と考えています。 |
授業支援アプリ | MetaMojiClassRoom |
授業プリントや 課題の配信・提出 |
Classi、Google Classroom |
今回のオンライン授業は、画面を見続けることによる生徒の目や体への負担、学校が求めるICT環境の整備へのご家庭の負担等、生徒やご家庭にはご負担をお願いすることになりました。また、Wi-Fi環境やリンクの不備によってZOOMの教室になかなか入れなかったり、音声が聞き取れなかったり、画面が見ずらかったりなど、普段の教室での授業と全く同じものを提供するということはできず、また、生徒から出される様々な要望に対して一つひとつに応えていくことはできませんでした。
それでも、生徒が毎日きちんとZOOM上の教室に入室し、一生懸命に授業を受けている姿に私たち教員も励まされ、画面越しでも伝わってくる生徒の「学びたい」という熱い気持ちが、私たち教員の「学びを止めない」という活動の支えとなりました。どんな状況であっても学びたい気持ちは止められないし、学ぶことはできるのだ、と改めて教えられた貴重な時間でした。
生徒たちも、目が疲れたり、肩こりがひどくなったりしたようですが、学校に登校して勉強するという「当たり前」と思っていたことが普通に行えることのありがたみを、今回の取り組みで気づくことができたようです。
今回のオンライン授業は、各ご家庭のICT環境の整備にご理解とご協力をいただいた上で成り立った取り組みでした。保護者の皆様には、ご協力に感謝申し上げます。
また、3月の休校開始早々にオンライン学校を立ち上げてオンライン授業に取り組んでいた静岡聖光学院様には、本校のオンライン授業実施に際して、そのノウハウを惜しみなく伝授し、ご協力いただけましたことに教職員・生徒一同厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。