雙葉日記

2021.06.21

高3黙想会

神父様、ようこそ静岡雙葉へ

本日は高校3年生は黙想会でした。長崎から西経一神父様をお招きし、お話しを伺いました。これまで本校に何回もお越しくださった神父様です。

ご自身の幼少期のお話、学校での授業なさる時のお話、さまざまな場面で出会った方々についてのお話など、身振り手振りを交えながら、ユーモアたっぷりにお話くださいました。生徒たちは時に涙したり、時に笑ったりと神父様のお話に引き込まれていました。今日お目にかかったばかりの西神父様にすっかり親しみを感じている様子でした。最後に神父様が「元気でね」と壇上から手を振ってくださる頃には名残惜しさで胸がいっぱいになっていました。

共同祈願

神様、昨年研修旅行に行くことが叶わなかった私達が黙想会を通して自分自身と向き合える時間を過ごせたことに感謝いたします。(中略)高い目標を前にくじけそうになることも、どうしようもない不安に駆られることもあります。そんな時、勉強することとは、読解力を身に付け人間になるための、尊い努力だということを忘れずに皆で頑張っていければと思います。勉強で身に付けたものを人のために用いていくことができますように。そして欠点弱点までも含め自分自身であると受け入れ、誇りをもって生きていくことができますように。

(東 古杉夏希)

高3となった私達は、雙葉生として過ごす6年目を迎え、カトリックの教えに基づく隣人愛の精神や女子教育の中で培われた自立した芯のある女性としての生き方が身に付きつつあるように感じられます。(中略)神様、私達が自分自身の弱さに負けずに最大限に努力し、受験本番で悔いのない結果を出すことができますように。そして雙葉の6年間の生活で学んだ校訓「徳においては純真に、義務においては堅実に」の精神を胸に雙葉生らしく生活することができますように。(西 小林三月)

神様、私達は今年、受験生となり、各々が進路実現に向けて日々勉学に励んでいます。しかし、今後、思うような学習結果が得られず思い悩み、焦りや不安を感じる時が来るかもしれません。そのような状況下でも自分自身と向き合い、強い意思を持って努力し続けていくことができますように。(中略)また、受験に向かう私達を支えてくれる家族、友人、先生方など周りの人への感謝を忘れることなく、一日一日を前向きに過ごしていくことができますように。(南 山本莉子)

神様、コロナ禍のために延期されている東京オリンピックを一か月後に控えた今も、世界で多くの人々が感染症に苦しんでいます。(中略)日本では医療従事者や高齢者からワクチン接種が開始されましたが全体には普及していない今、私達にできることは、自分の行動が周囲の人々への命に関わるということを理解し、責任ある行動をすることが大切だと思います。(中略)神様、私達がパンデミックと闘うすべての人々に思いを馳せ、連帯感をもって日々を懸命に、堅実に生きていくことができますように。そして、一日でも早く世界中の人々がマスクを外し、相手の顔を見て笑い合える日が訪れますように。(北 鈴木結衣)

神父様へのお礼の言葉

まず、長崎という遠い土地からはるばる静岡雙葉まで足をお運びいただきありがとうございました。(中略)西神父様のお話は身近にある事柄を面白く、テンポ良く話されることから始まり、最終的に私達を真理へと導いて下さり、大変わかりやすく心に刻み込まれました。また最近、漠然と点数や地位、外見といった数値や表面的な事柄でその人の価値判断が行われ、過程ではなく結果で評価される世の中の摂理に対する疑問と自分の欠点に憤りを感じながら日々を過ごしていた私にとって、「あなたがあなたであるから素晴らしい」という神父様のお言葉は本当に深く胸に沁みました。多くのTextが複雑に絡み合っている社会において、賃金や点数、資格といったものは等価交換の法則に基づいたツールではありますが、他人をそういった物差しで判断したり、一つのTextだけに目を向けるのではなく、その物事の向こう側にあるcontextに思いを馳せ、まずは身近で身を削りながら愛を与えてくれる両親に感謝することを忘れずに生きて行こうと思います。(中略)高3という、それぞれが答えのない問いや生き方に悩みもがき多くの障壁にぶつかりながらも個々の夢や目標に向かっていかねばらなない日常の中で、根本を見つめ直す機会をいただけたことに感謝しています。

最後になりましたが、長崎にお帰りになられましても西神父様のご健康の益々のご活躍を願い、生徒代表のお礼の言葉とさせていただきます。今日は本当にありがとうございました。(生徒代表 藤田早葵)

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