雙葉日記

2021.05.11

高1社会科学コース 講演

「ベーシックインカムとジェンダー」についての講演をいただきました

 高1生は、中三までの「人文社会科学コース」「生命自然科学コース」の2つからさらに細かく分かれた、「国際教養コース」「社会科学コース」「生命科学コース」「科学技術コース」の4つのコースのいずれかに所属し、それぞれの興味関心に沿ったコースでより専門的な学びを深めていきます。
 4月30日(金)の「社会科学コース」の授業では、「現代共生学基礎講座」の一環として、法政大学社会学部准教授の堅田香緒里先生をお招きして、「ベーシックインカムとジェンダー」についての講演をいただきました。この講演は、生徒が、共生社会を作るための政策としてのベーシックインカムについての考え方を知り、また女性とベーシックインカムの関係を理解することを目的として行われました。新型コロナウィルスのパンデミックの影響から、賃労働の限界、社会保険の未納問題などが浮き彫りにされ、世界中でベーシックインカムを求める声が高まっていることや、女性による不払い労働(=再生産労働、家事労働)の問題を解消するためにもベーシックインカムの構想が有効であることを教えていただきました。

※ベーシックインカム…すべての個人に、その生活に必要な所得を、無条件で保障する政策構想のこと。

◆生徒による質疑応答より◆

Q1 ベーシックインカムに関しての市民運動が実際にあるのか。
A1 ヨーロッパではプレカリアートによるメーデーが毎年実施され、ベーシックインカムを要求している。
Q2  日本でベーシックインカムを実施するには財源が厳しいのではないか。
A2 財源の配分や税制を変える必要があると考えている。
Q3 「社会保障で主婦が優先される」とはどういうことか。
A3 就労における年収が103万以下であれば所得税が控除されたり、就労していなくても夫の扶養に入れたりすることを意味する。

一覧はこちら