雙葉日記

2022.06.13

雙葉アカデミー (第1回)

「健康を支える研究員の仕事を知ろう~私のミッション~」

28日の午後、本校・視聴覚室にて第1回「雙葉アカデミー」が開催されました。

「雙葉アカデミー」は、静岡雙葉から発信する講演会や体験のイベントで、どなたでも来校できる企画となっています。

第1回目となる今回は、株式会社ヤクルト本社 中央研究所女性研究員の方とzoomで繋がり、研究員を志すに至るまでのお話しを伺ったり、質問に答えていただいたりと、大変有意義な時間でした。

1900年代初頭、感染症でなくなる人が多い時代に外敵から身を守る「腸」に着目していた一人の医学博士、「乳酸菌シロタ株」を発見した代田稔(しろた・みのる)さんの業績が現在のヤクルトに繋がっていることを知り、人々の健康維持のために日々研究を進めている研究員の具体的な仕事内容についてやさまざまな部署の研究員が一つのチームとなって製品を世に送り出している過程を知ることができました。

東京の国立にある、研究所ではそれぞれの部署の研究員が行き交うことができるよう、一つの広い共用通路がある構造になっていることなど、チームとしての意識が高いことなども伺うことができた貴重な時間でした。

たとえば料理などでも、日常の中で無意識にしている試行錯誤が「研究」そのものであり、その延長線上に仕事としての「研究」があること、真実を導き出すことの難しさと楽しさ、人々の健康維持のための研究を続けるヤクルトの研究所には、農学部、薬学部、獣医学部、工学部などさまざまな学部出身の研究者が集まっているという話、いろいろな研究成果を人々に広めることもお仕事であると感じて、大切にしているというお話もあり、印象的でした。

お話しの後は、雙葉生から「さまざまな考え方を持つ人がいらっしゃる中で、『相手の意見を理解する』ことについて、どのような心意気で臨んでいらっしゃるのですか?」という質問が寄せられました。研究員の方からは「相手の意見をまずは聴くこと。そして自分との違いを認識しながら、自身の中でまた新たな考えの発見や創造の機会に繋げています」というお答えをいただきました。「ヤクルトを朝昼夜、いつ飲むのがいいですか」という小学生からの質問では「よくいただく質問です。いつでもいいです。お風呂上りなどにも」など、和気あいあいと交流しました。「シロタ株は新型コロナウイルスに効くのですか」という質問には、「研究には確かな実証がなければ、軽率に答えられないので…」と真面目にご返答をいただくなど、楽しく活発な質問の一つ一つに、丁寧に笑顔で答えてくださいました。

「シロタ株」の発見は今から90年前のことだそうです。こんなにも長い歴史があったとは驚きです。
来校された方に、FBICの雙葉生がヤクルトをお配りしました。
本日、来校者受付を行ったFBICの生徒たちです。
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