ピアニストの金子三勇士さんをお迎えしました
９月２３日（金・祝）の午後、本校講堂にて「雙葉アカデミー」が行われました。本校では、地域の教育の拠点の一つとなり、どなたでも来校できる講演会や体験などのイベント「雙葉アカデミー」を開講しています。この「雙葉アカデミー」では、各分野の専門家の方を講師にお迎えして講座を開催しています。
第２回目となる今回は世界的に活躍しているピアニストの金子三勇士さんをお迎えし、有名なピアノ曲の数々の演奏と、「ピアニストはなぜピアノを弾くの？」と題したトークに耳を傾けました。音楽のもつ力に心を動かされた秋のひと時を、ご家族の皆さまに楽しんでいただくことができました。
◆演奏された曲目◆
・バルトーク オスティナート
・バッハ プレリュード
・ショパン ポロネーズ
・リスト 愛の夢
・リスト ハンガリー舞曲
「ピアノの曲には静かな曲や激しい曲、色々な曲がある」という言葉が金子さんのトークの中にあった通り、雰囲気の様々な曲を披露して下さいました。
金子さんのトークと質問コーナーでは、金子さんが「なぜピアノを弾くのか」ということ、そしてピアニストを目指し始めたきっかけや、ピアニストとして大切にしていることなど、深く幅広いお話を聞くことができました。「プロのピアニストにとって、ピアノを弾くことは人と関わること。ピアノを演奏することで、コンサートに来ているどんな方にも、音楽を通して色々な感情を伝えることができる」という言葉が特に、お客様にとって印象的だったようです。
２歳でピアニストを目指し始め、２１歳でプロデビューをした金子さん。プロのピアニストになるまでたくさんの苦労がありましたが、それらもピアノに支えられて頑張ることができたそうです。そんな金子さんからの「夢に向かって諦めずに挑戦して欲しい。夢は必ず、ゆっくりだけど叶う」というメッセージは聴衆の皆さまの心に響いたことでしょう。
お客様からも、嬉しいご感想をたくさんいただきました。ここにその一部を紹介します。
◆お客様からの感想◆
・何日も前から、この日を楽しみにしていました。素敵なお話、素晴らしい演奏で、１時間あっという間に過ぎました。貴重な時間をいただきありがとうございました。人の将来にたくさんの可能性が広がったと思います。
・演奏がとても素晴らしく、聴き入ってしまいました。テンポが速い曲や、静かな曲など、様々なタイプの曲があり、とても楽しめました。私はピアノを習っていますが、今まで相手のことを考えて演奏することがありませんでした。相手が曲についてどういう想いを抱いているのか、どういう気持ちで聞いているかを考えて演奏するのがピアニストの本質とおっしゃっていました。次から演奏する際、それを考えながらやりたいと思います。
・「静かに、目をつぶって聞く曲」と語られたバッハの『プレリュード』では、ピアノの美しい音色にうっとりとし、心が豊かになりました。「音楽で言う愛とはなにか。愛と夢が音楽の世界でどう表現されるかを楽しんでください。」と語られたリストの『愛の夢』の演奏では、大変な毎日の中でも、優しい心や人間としての前向きな気持ちを思い出し、元気に頑張ろうと思えてくる演奏でした。金子さんが最も元気をもらったというリストの『ハンガリー舞曲』の演奏は、その力強さに圧倒され、聴く側も体の底から力がみなぎってくるような演奏でした。
・ここ数年、生の音楽を聴く機会がなく、久しぶりの機会でした。昔、他の方の「英雄ポロネーズ」を聴いた ことがありましたが、今回の演奏では金子さんの優しさと温かさと勇ましさが伝わってきて感動しました。
・プロの演奏を目の前で聴くことができた素晴らしい時間でした。また、音楽の力を感じました。
・演奏も素敵でしたが、お話もとても素敵でした。質問コーナーで、小学生の子たちが積極的に質問するのがとても良かったと思います。その質問に答える金子さんの優しいお話もとても良かったです。
・演奏はとても素晴らしく、多様な音を聴くことができ感動しました。お話も興味深く、ご苦労されたお話に、華やかな舞台の裏もみえ、良い経験となった。
・音楽から得られる感動は、やはり心を豊かに暮らしていくために不可欠なものだと実感しました。
・プロにおける「Play」の意義を、小さな子にもわかる言葉で伝えていただけて良かった。生で素敵な演奏に触れられて、ピアニストの方のもつ場の力を感じられた。この経験が、今後、歌、ピアノに活きてくればと思う。
・初の参加でしたが、幅広い層の参加者がおられ、知的に非常に満足、一体感の味わえる内容でした。
・受験生に向けての授業公開だけではなく、広く門戸を開いてくださり、とてもありがたく思います。
