雙葉日記

2023.03.10

第75回 卒業証書授与式

6年間皆で過ごした学校を巣立ち、それぞれの道を歩みます

 3月1日(水)、講堂にて「第75回 卒業証書授与式」が挙行されました。ここ数年、コロナ対策により卒業生のみの臨席でしたが、今年度は高2生も列席し、卒業生を送ることが叶いました。また校歌や学園歌を全員で合唱することも叶い、厳粛な中にもどこか柔らかい雰囲気が添えられました。2月の厳しい寒さも和らぎ、春の到来を感じさせるあたたかな日差しに祝福されて、152名の卒業生が門出の日を迎えました。

 卒業生の皆さんの進む前途が素晴らしいものとなりますよう、教職員・在校生一同心よりお祈り申し上げます。

◆式次第◆

1  開式の辞

2  国歌斉唱

3  校歌合唱

4  卒業証書授与

5  校長式辞

6  理事長祝辞

7  来賓祝辞

8  在校生代表送辞

9  卒業生代表答辞

10 保護者代表謝辞

11 学園歌合唱

12 アヴェマリア合唱

13 閉式の辞

 校長先生の祝辞では、「苦難にあっても自由な意志を持って耐えれば、それが恵みとなる」というエールが贈られました。前日の卒業感謝ミサの聖書朗読で読まれた「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む」(新約聖書「ローマの信徒への手紙」 5章5節)という箇所とも繋がり、卒業生たちの心に響いたのではないかと思います。

 理事長先生の祝辞では、「神様とのつながり、周囲の人々とのつながりを大切に」「ありのままのあなたを輝かせて」「人を愛し、大切にして下さい」という3つのメッセージをいただきました。「地の塩、世の光(マタイによる福音書5章13-16節)という言葉のように、自分の力を自分のためだけでなく、周りの人のためにも役立てて下さい」と話されました。

◆在校生代表送辞より(抜粋)

 先輩方はいつでもやりたいことや実現させたいことに全力で、自分に厳しく活動されていました。目標に向かって一直線に駆け抜ける自信に溢れたお姿が今も鮮やかに思い出されます。雙葉祭やクリスマス会といった行事の前には、学校の至る所で工夫を凝らし熱の入った準備の様子が伺えました。私達後輩をも自然と巻き込んでしまうほどの情熱と行動力、それらによって作り上げられた数々の本番は、きっと多くの人々に感動を与えたことでしょう。仲間と協力して一つのものを作り上げる過程には、無数の不安や衝突があったに違いありません。しかし、如何なる時でも先輩方は笑顔を絶やさず、少しでも良い本番を迎えられるよう試行錯誤し、私達後輩を導いて下さいました。葛藤を抱え懊悩しながらも、目標に向かって前進し続けること。このことの大切さを先輩方は教えて下さったように思います。

◆卒業生代表答辞より(抜粋)

 昨年度、本校が創設されて以来119年の歴史を共に歩んで下さった「幼きイエス会静岡修道院」が閉院致しました。離れていても私達のために祈って下さるシスター方の存在は、行動の指針とするものが揺らぎそうになった時、心の拠り所となり、歩み続ける勇気を与えて下さいました。「暗いと不平を言うよりも、あなたが進んで明かりをつけなさい」そんなマザーテレサの言葉のように、この学校には他者に想いを馳せ、奉仕活動を通じてその想いを届ける機会が多くありました。志を共にする人々と関わる中で、広い視野を獲得する事が出来たと感じております。そうして世界に目を向けてみますと、様々な課題が山積している事に気付かされました。そのどれもが一つの専門分野に収まるものではなく、解決には多様な領域の知識や協力が求められております。私達はこれまで、身近な課題を見つけては解決に向け努力を重ねて参りました。今後も新たな知識や人との出会いに臆することなく可能性の世界に目を開き、この学び舎で培った飽くなき好奇心を胸に未来を切り拓いてゆきたいと思います。

 

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