雙葉日記

2023.03.14

第6回 FBJCの集い

本校スクールカウンセラーによる講演会「私を好きになるために」を行いました

 3月11日(土)の午後、本校視聴覚室にて「第6回 FBJCの集い」を実施しました。今回は、本校の国語科講師であり、カウンセラーである蔭山昌弘氏を講師に、小学生の親子を対象とした講演会を開催しました。

 「しっかり歩いていくためには、自分を好きになること。今日は一人の人間として、人間対人間として話をします。」この言葉から始まった講演会は、終始、先生の微笑みと温かな語りかけに満ちた時間となりました。

 日本人の子どもや若者の自己肯定感の低さは、世界の先進国の中でも最低であるといわれています。蔭山先生のカウンセリングを受ける学生たちも、揃って真面目な子たちであるにも関わらず「自分はダメだ」と思い込んでいるそうです。そのような状態から自分自身を解放するには、「ダメなところがあってもいいから、ダメなところを認め、ありのままの自分を大切にすること。人と比べて考えたり感じたりする自分(自我)ではなく、取り替えのできないかけがえのない自分(命の自分)を大切にすること」が重要で、さらに「人は網の目のように見えない糸で繋がり、みな誰も必要な人である」と語って下さいました。

 また、先生自身が興味をもって学びを深めた「奈良時代の発音」でお話しされる場面もあり、そこから「学び」についてもお話を広げられ、最後に「学ぶことは楽しいこと、学びへの好奇心を育て人生を豊かに生きていこう」というメッセージを下さいました。そして「毎晩自分自身の名前を呼んで、自分を自分で褒めよう。それが自分を肯定し、苦難にあっても倒れない自分を育てます」と励ましの言葉も下さいました。

◆お客様の感想より◆

・自分を好きになるために、ありのままの自分を認めることが大事ということを知りました。今後、自分はダメだなと思うことがあっても、自分はダメな所があるという言葉に換えていくことを心がけたいです。(小学生)
・本当の自分を好きになるためには、「本当の自分を知る」ということを初めて知りました。なかなか受け入れられない自分もいるけど、受け入れられる自分もいます。これからは、どんな自分でも認められる自分を持ち続けたいです。(小学生)

・「ありのままの自分を受け入れる」親も難しいことです。子どもは周りの友達が優れていると自分を否定しがちです。私自身も人と比べてしまいます。子どもだけでなく、命の自分に向かって自分をほめる。自分を肯定して生きていく。良いお話が聴けた時間でした。(保護者)
・親として耳の痛い話もありましたが、子どもに対して一人の人として接すること、無条件の愛を注ぐことによって、命の自分を大切にできるのだと改めて感じました。大人も自分をほめて、互いを大切にしていけたらと思いました。(保護者)
・「子どもの自立のためには、子どものできるところを認めることから始める」ということの大切さを感じました。その積み重ねが子どもの自信になり、巣から飛び立っていくとわかりました。(保護者)
・無条件の愛で子ども受け入れていこうと改めて思いました。娘と話をする時に、「あなたはどう思う?」と娘の意見を聴くように心がけていきたいと思います。(保護者)

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