雙葉日記

2022.12.08

待降節の祈り

有志の教員代表・生徒代表がクリスマスに向けたメッセージをそれぞれの言葉で語り、皆でお祈りしています

 12月に入り、「待降節」を迎えました。イエス=キリストの降誕をお祝いするクリスマスの4週前の日曜日からクリスマスの準備期間に入るとされており、この期間は「待降節」と呼ばれています。本校でも朝の時間に、聖堂にて「待降節の祈り」を行っています。

 今年度は新たな試みとして、教員や、生徒会長・小羊委員長・クリスマス会実行委員長や有志の生徒が、クリスマスについての自身の経験や想いを語っています。飾らない言葉で、素直に語る彼女たちのメッセージだからこそ、参加者たちの心の中にも浸透していき、互いに想いを共有する雰囲気が自然と広がっていきます。皆でより良い待降節を過ごそうという姿が感じられる、あたたかいひと時となっています。

◆代表生徒によるクリスマスメッセージ(一部抜粋)◆

・みなさん、最近プレゼント交換しましたか?プレゼント交換はみんなで幸せをシェアしているようで、心が温かくなりますね。また、誰かの幸せを願うと自然と自分も嬉しくなります。いろんな人を幸せにできるクリスマスが私は大好きです。

 私にとって、もう一つ忘れられないクリスマスの思い出は、小学校6年の時に参加した雙葉のクリスマスイベントです。先輩方に教えてもらいながら歌を歌ったり、初めて会った方にキャンドルサービスで火を分けたり、初めてのことだったので印象に残っています。イベントの最後にはプロジェクションマッピングで校舎が彩られ、聖歌隊の歌声の美しさにとても感激しました。帰り道もずっと感動がおさまりませんでした。今年、私はクリスマスマーケットに参加します。自分と同じように誰かを喜ばせることに参加できるのはとても嬉しいです。私が小学生の時に「雙葉生になりたい!」と思ったように、私もお客様に笑顔をお届けできるよう、お客様を思い浮かべながら愛を込めて頑張りたいと思います。 (高1生徒)

(※この生徒は17日(土)のクリスマスマーケットにて、一輪車パフォーマンスで出演します。お楽しみに!)

・雙葉に入学する前は、クリスマスは誕生日ではないのにケーキを食べて、プレゼントをもらえる特別な日というイメージしかなく、のんびりゆったり過ごしていました。

しかし、雙葉に入ると、学校にクリスマスツリーが飾ってあったり、クリスマス訪問があったり、クリスマスのミサ、クリスマス会があったりと、クリスマスまでの環境や過ごし方がガラッと変わり、忙しくなりました。その中で大好きなのは、授業がなく、ふらーっと学校に来て、講堂へ行き、ミサがあって、各部活の出し物、先生方の劇を見る、クリスマス会がある日です。ミサの時、全校生徒がキャンドルを持ち、あの大きな講堂が光に包まれる景色の美しさ!また、先生方の劇の素晴らしさ!キャンドルはコロナ禍でできなかった年もあり、去年見た時、改めてその美しさに感動しましたし、劇は学年が上がるにつれて、知っている先生も増え、楽しさが増していって、どんな劇なのか、毎年楽しみで仕方がないです。

逆に一番大変なのはクリスマスカードの作成で、不器用な私には2枚を作るのにとても時間がかかります。先日もやっと完成したと思ったら、カードの大きさが間違っていてやり直しをしました。こんな調子なので、中一の時、なんで作るんだー!と文句を言いながら作っていました。ですが、クリスマス訪問で(施設の方々に)手渡しをして、「ありがとう」という言葉をかけていただいた時、とても嬉しくて、作った甲斐があったと思いました。自分が作ったものに誰かが喜んでくれて、感謝の言葉をいただけることほど嬉しいものはなく、それからクリスマスカードは渡す方の笑顔のために、と思い始めると、作るのが楽しくなりました。

自分のためにしかクリスマスを過ごしてこなかった私は、雙葉に入ってから、誰かのためのクリスマスを過ごせるようになりました。雙葉でクリスマスを迎えることは、あと2回しかできませんが、この2回を大切にし、また、卒業してからも誰かのためのクリスマスを過ごせる人になりたいと思います。(高2・小羊委員長)

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