思いを馳せて祈る
月曜日の朝は主の祈りとともに始まりました。
「新しい週の始まりです。朝のひととき、心を合わせ、祈りましょう。
今年は国連が定めた「児童労働撤廃国際年」です。2025年までの児童労働ゼロを目指し、世界中で様々な行動を起こすよう呼びかけられています。世界に見られる児童労働は近年増加の傾向をたどり、悲惨な状況です。工場や農園、商店、少年兵や家事手伝いなど様々な目的で子どもたちが、子どもらしい自由や学びの時間を奪われ、働いています。ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)という言葉がありますが、私たちは人より多くをいただき、多くを持つ者になったとき、それをそうでない人々のために使う責任、義務を担います。
今目の前にある学びに忠実に向き合い、知性と教養を磨くことが、いずれ世界に溢れる苦しみや痛みを和らげる力となるはずです。前期の学びの締めくくりとしての試験に臨みながら、さらに学びの向こう側へまなざしを向け、自分の学びが深まるきっかけに多く出会えることを願い、手を合わせて祈りましょう。」
本校ではフォスターフレンドが中心となって節食ランチやフェアトレードDAYなどを行い、世界の低賃金労働への理解を深めることで主体的にこの国際年に関わろうとしています。
「人間一人ひとりが持っているものは、いただいたものです。多く与えられた人は、多く返さないといけません」
『人間としてどう生きるか』渡辺和子