雙葉日記

2021.04.09

中学入学式

新入生を迎え、皆で入学をお祝いしました

 8日(木)、本校講堂にて、中学入学式が挙行されました。うららかな春の日差しに包まれて、100名の新中学一年生が緊張と期待の入り混じった面持ちで、雙葉生の仲間入りをしました。

 新入生が講堂に入場すると、初の演出として、吹奏楽部の演奏による、歓迎のファンファーレが2階ギャラリーから鳴り響きました。素敵なサプライズに、新入生と保護者の皆さんがぱっと華やいだ表情になられたのが印象的でした。その後の校歌合唱も、吹奏楽部の演奏にのせて、式に列席した中三の上級生が歌いました。

新入生入場の様子。中三の上級生たちは、一昨年入学式に臨んだ自分自身を思い出しながら、あたたかな拍手を送ります。2階ギャラリーからは、吹奏楽部の演奏の明るい音色が響きます。

 新しい担任の先生からの呼名に、新入生はみな大きな声で返事をして起立し、校長先生に礼をして、入学許可をいただきました。

 入学許可の後、校長先生、理事長先生、来賓の方々からの祝辞をいただきました。

 校長式辞では、これから心の中で認識してほしい二つのことについてのお話がありました。一つは、「この世の中の一人一人がかけがえのない存在である」ということ、もう一つは、「神様は一人ひとりに使命を与えている」ということです。その使命とは、その人しか達成することができない使命で、他者と人生を共有するためのものです。そして、一昨年に来日したフランシスコ教皇様の「神様はあなたの中に、沢山の良いもの、たまものを置かれました。それは他者と人生を共有するたえです。」というお言葉を引用され、未来への志を築き、使命を実現することを目指しながら、静岡雙葉での生活を送ってほしいというメッセージで締め括られました。


 理事長祝辞では、これから過ごす「ティーンエイジ」と呼ばれる時期は、最も人間として成長する時期なので、この6年間でたくさんのことを経験し、様々なことを感じて日々を送っていってほしいと話されました。与えられた能力を活かし、焦らずじっくりと、自分の力で未来を切り拓いていくことを心に留めてほしいというメッセージを下さいました。

 新入生代表の言葉は、中一東組の片山日南子さんが務めました。
 小学校の時に給食委員長を務めた片山さんは、給食を運ぶ当番に「気をつけてね」とていねいに声かけを続け、充実感を感じた一方で、コロナ禍による「新しい生活様式」にしたがって児童たちが前を向いて黙って給食を食べなければならないことに心を傷めたそうです。しかし、同じくコロナ禍により6年生として最後の行事が中止・縮小されたことに対し、どんな状況でも仲間と協力して現状を精一杯楽しむことの喜びにも気づくことができました。これらの経験をもとに、今後の学校生活では常に雙葉生としての矜持を持ち、努力を続けていきたいという決意を述べました。


 上級生代表の言葉は、中三北組の今野杏海さんが務めました。 
 体育祭、雙葉祭、錬成会など、様々な学校行事の楽しみを紹介し、また中学校生活で新しく始まる部活動、定期試験を通して得られることを話しました。部活動では高校生の先輩の存在の大きさを感じられるという、中高一貫校ならではの喜びが味わえること。定期考査では自分の日々の時間の使い方を見直し、また知の世界を広げる機会となることを話し、新入生たちのこれからの学校生活を応援するメッセージを送りました。

 午後には高校1~3年生が初登校。講堂では「新高1オリエンテーション」が行われ、これからの生活について校長先生、教務課長、学年主任からの説明がありました。真新しい青ブラウスに身を包んだ新高1の生徒たちは、義務教育ではなくなったこれからの、自分自身で進路を選択することの責任の重さを噛みしめる機会になりました。

一覧はこちら