雙葉日記

2020.11.12

第66回 青少年読書感想文全国コンクール 

高2生徒が静岡県教育委員会教育長賞を受賞しました

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この度、静岡県青少年読書感想文コンクールに応募した高校2年、太田桃果さんの作品が最優秀作品に選ばれ「静岡県教育委員会教育長賞」を受賞いたしました。太田さんが今回読んだ本は課題図書マイケル・モーパーゴ作(訳 杉田七重)『フラミンゴボーイ』。(本来ならば、本日県庁の21階展望ロビーにて表彰式があり、太田さん本人による感想文の朗読が予定されていましたが、コロナの影響により急遽中止となってしまいました。)

今回の受賞にあたって、太田さんにインタビューに答えてもらいました。

Q:今回、この本を読もうと思ったきっかけを教えてください。

A:実は、書店に行った時にまず目に飛び込んできたのがタイトルの「フラミンゴ」の文字でした。私は昔からずっと動物が大好きなので、ぱっと目に飛び込んできた感じでした。また、中学3年生の時の沖縄研修や、高2の研修旅行の下調べや宗教の中で広島あるいは長崎のことを学ぶ中で、戦争や差別について関心が大きくなっていたので内容にも魅かれました。そして、どうしたら戦争や差別が解決に向かうのか、また平和とは何かということについて自分なりの考えを深めていく中で、この本に出会いました。

Q:『フラミンゴボーイ』を読んだ中でどの場面が印象に残っていますか?

A:ストーリーを読み進める中で、大人は皆、口をそろえて「ドイツ軍に近づくな」というようにドイツ軍を一括りで捉え、そこに関わることを疎んじていますが、主人公のロレンゾとケジアはドイツ兵のカポラルに対して一切の偏見や先入観を持たずに接している様子が鮮烈でした。カポラルもまた、ロレンゾとケジアを大切に思っていて、制度や状況に囚われず、伸びやかで温かい交流を築いていた部分では、人間同士の支え合いがいかに大きくその人を変えていくか、ということを実感しました。

Q:これからこの本を読んでみようと思う方々に対して、この本の魅力やよいところについて教えてください。

A:フラミンゴを愛するロレンゾ、メリーゴーラウンドを各地に建てて回っているケジア、ドイツ兵のカポラルがそれぞれ、フラミンゴによって繋がりを持ち、信頼関係を構築していく箇所をぜひ読んでほしいと思います。私は夏休みの部活動や補習の合間にこの本を常に持ち歩き、聖堂や視聴覚室で読み進めていました。読んでいるうちに時間を忘れ、引き込まれていきました。フラミンゴの群れが飛翔する風景や楽しいメロディーを奏でながら回るメリーゴーラウンドの美しい描写部分は、今でも読み返したくなります。

Q:太田さんは中学の頃までは小説を書くことを趣味としていたと聞きました。現在、高校2年生ですね。今後はどのような進路を考えているのですか?

A:はい。先ほども言ったように私は動物が大好きなので、動物に接することができる仕事に携われたらいいなと思っています。大学では、獣医あるいは畜産の方面で学んでみたいと考えています。

今回、表彰式で披露する予定だった感想文の朗読については、皆で聞く機会を楽しみにしたいと思います。

(写真1)高2の太田桃果さん。今回の受賞に「驚きました。でも本当にうれしいです」
(写真2)感想文の一部。本当は支え合いたいのに貼られたレッテルに従わざるを得ないという苦しみ。カポレルに感情移入した時、かつて祖父から聞いた戦争体験を思い出したという。

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