半分ずつの始業式
雙葉日記をお読みくださり、いつもありがとうございます。
本日は始業式でした。出席番号の偶数・奇数で登校時間を午前・午後に分けての分散登校です。
いつもは講堂に集うところですが、密を回避するために各教室でZOOMによる始業式となりました。(写真1)
1、校長先生のお話
2、学園の日のカード(写真2)についての説明
3、福者二コラ・バレ神父様に倣う祈り
4、新任の先生方 ご挨拶
5、令和二年度 前期生徒会立会演説(写真3)
校長先生の話では、この2か月のオンライン授業を振り返り、皆、生徒がとても協力的に、そして真面目にオンライン授業に参加している様子を見て本当によかったと思ったという感想が述べられました。そして、新型コロナウイルス感染症で全世界が苦しむ今こそ、私達は自分の生き方を振り返り、必要なものとそうでないものを識別する必要があることをフランシスコ教皇様をはじめ多くの人が指摘してることを挙げられました。最も価値があるもの、それはお互いを大切にしあうこと、周囲の人と愛し愛される関係を築くことであると聖書の教えについて触れ、そのためには神様に心を向けて祈る事が不可欠であると話されました。また、今年度の雙葉祭は例年と異なる対応や制限を設けながら行っていくことも伝えられました。現在置かれた状況に対して当事者意識を持って受け入れ、他人を自分のことのように考える気持ちを持ち豊かな心を培っていけるようにという言葉を胸に今後の学校生活を再開させていきたいと思います。
また、昨日31日は二コラ・バレ神父様の命日であり、学園の日であったことをふまえ、「福者二コラ・バレ神父様に倣う祈り」を共に捧げました。生徒4人、教師5人から始まった雙葉の118年の歴史に思いを馳せ、正解の分からない問いに直面する中、校訓の精神を忘れず生活していこうと思いを共有することができました。
新任の先生の挨拶では、5人の先生方がzoom上で生徒に自己紹介をしました。すでにzoomによる授業で生徒たちと関わり合っていることもあり、生徒もニコニコと柔らかな表情で先生方のご挨拶に耳を傾けていました。
そして、前期生徒会立会演説と応援演説では、今期のスローガン「着眼大局着手小局(ちゃくがんたいきょくちゃくしゅしょうきょく)…荀子の言葉」を中学生にもわかりやすく説明しながら、高2の立候補者2名が抱負を述べました。今年度の活動はさまざまな制約こそありますが、普段以上に思いを分かち合い、繋がりを感じられる時間となっていくことだろうと思います。
今日は久しぶりに6階(写真4)から3階まで生徒が集いました。どの階にも生徒の姿があって(それは今までは当たり前だったけれど)とても新鮮でした。そして感謝の気持ちでいっぱいになりました。2020年6月1日、温かな空気で再び満たされた校舎。明日から5日まで、分散登校の形で学校での授業再開となります。
福者二コラ・バレ神父様に倣う祈り
神様、福者二コラ・バレ神父様の学校に学ぶわたしたちは祈ります。
神父様は「小さい者の中でも一番小さい者」を意味するミニム会に入られ、17世紀のフランスにおいて、学校に行けない子供達のために無月謝学校を開き、子供達の心に神であるあなたがお住まいになるように教育なさいました。
神様、わたしたちがバレ神父様に倣い、祈りを大切にすることによって、幼子のようにあなたを信頼することを学び、見栄や体裁で自分を飾ったりするのではなく、ありのままの自分を愛することができるようにして下さい。
そして、おごり高ぶる心から自由になり、イエス様の教えられたへりくだりの心で平和のために働くことができるように導いてください。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
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(写真1)初の試み、zoomによる始業式。姿勢を正し、校長先生の話に耳を傾ける。各教室の接続を確認 しながら進行する様子を見て、「こうやって授業もして いたのですね!」と生徒。
(写真2)創立者ニコラ・バレ神父様と本日配布された学園の日のカード。生徒と一緒に過ごすことができなかった2020年の春の記憶をずっととどめていたい。
(写真3)令和二年度前期生徒会立会演説中。全体の状況を俯瞰的に見ながら、目の前の小さなことを大切に行っていきたい。候補者の思いが語られる。
(写真4)6階の廊下には各小学校から届いた祝電が飾られた。懐かしい先生からのメッセージを見つけると嬉しくなるし、力が湧く。