小さな実行に大きな思いをこめて
全校登校になり、3日が経ちました。朝礼時に聖歌を歌うことができない代わりに皆で祈りを捧げます。
祈りの前、今日も静かに宗教指導課の先生の話に耳を傾けます。
「私たちは、新型コロナウイルス感染症によって多くのものが当たり前でなくなりました。私たちが日々ともに学ぶ友もかけがえのない存在です。今日は、この友のために祈りましょう。」
「友のために祈る」(聖歌集140ページ)
神よ、わたしは心から友のために祈ります。
わたしが友と語り合い、好意をもって助け合い、
互いに尊敬し合うことができるように導いてください。
キリストよ、わたしの友の上に
いつくしみの目を注いでください。
あなたをとおして、わたしたちがまことの友情を
持ち続けることができるように、
ささえてください。
今の自分たちにできることを、まごころを込めて行う。そんな思いを形にして本日、高校1年生の有志3名が静岡市立病院にマスクとフェイスシールドの寄付をしました。田中彩江里さんと平野凜々子さんは、手作りのマスク50枚を一枚一枚メッセージカードとともにラッピングしたものを作りました。子供用の小さなマスクもあり、さまざまな柄の布地を使用しています。材料は百均ショップで買い集めたとのこと。着用するのが楽しみになるようなマスクです。香川縁さんはフェイスシールドを作成。今回の行動、発起人は田中さん。以前教員からGoogle Classroomを使って発信された「GWに考えてみよう、私たちにも今できること」の中で活動している他県の高校生たちの姿に触発され、一人ではできないと思い、Instagramで皆に呼びかけたところ、香川さん、平野さんが応じてくれました。本校のクリスマス訪問先の一つ、市立病院から「ぜひに」とお声をかけていただき実現しました。色紙3枚には医療に従事されている職員の皆さまへのメッセージを学年の友人に呼び掛けて作成しました。休校中の様子、オンライン授業のことなどで話が弾みました。
一人ひとりの創意工夫で、日々の生活や社会機能への影響を最小限にしていけますように。一人ひとりの思いが繋がって大きな思いとなっていきますように。
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(写真1)朝礼の風景。高2教室にて。黒板には1時間目の現代文『山月記』の課題学習。指名された生徒が200字帳に書いてきたものを予め写しておくことになっている。
(写真2)一枚一枚、丁寧にラッピングしたものを箱に詰める。このマスクを使ってくださる人に思いを込めて。
(写真3)話題は休校中の様子について。「オンライン授業はどうでしたか?」質問に答える3人。
(写真4)差し上げたマスクとフェイスシールド、お役に立てればこれ以上の喜びはありません。理事長・病院長・副理事長お三方とともに記念撮影。