雙葉日記

2020.11.13

中三黙想会

神父様のお話に静かに耳を傾けました

雙葉日記をご覧くださっている皆様、いつもありがとうございます。

今日は中学三年生が黙想会を行いました。講師として横浜教区の末吉町教会・港南教会の濱田壮久神父様にお越しいただき、お話を伺いました。生徒一人ひとりに丁寧に気をかけてくださり、協力ゲームの最中にも各クラスを回って見てくださり、生徒たちも和やかな雰囲気の中で普段とは異なる一日を過ごすことができました。

体育館では協力ゲームを行いました。これは、さまざまな形のカードを組み合わせて、それぞれが正方形を作ります。ただし、自分の手元にあるカードだけで正方形が完成するとは限らず、自分のカードを相手に与える、または相手のカードをもらうことによってはじめて全員が正方形を完成させることができます。それを、ゲームの最中すべて無言で行うことによって、自分だけではなく相手の状況にも気を配り、ともに協力しあって全員が正方形を作り上げるゲームです。

ここでは自己中心的な考えに偏りがちな自己を発見したり、自分を犠牲にして相手に与える経験を通して、他者のために自らを捧げる愛の形を学びました。お互い相手の正方形の完成を気にしながら、互いを思い合って完成させることができました。

そして、本日の黙想会の締めくくりとして、講堂で御ミサを行いました。

共同祈願 

東組 川合秀佳

今現在、制限のある世の中に暮らしている私たちは今まで当たり前にできていたことがそう簡単には許されない状況にあります。ですが世界には紛争の絶えない中、感染症が拡大し、家族・仕事・今まであった自由を全て失った人々もいらっしゃいます。今日、黙想会をこのように行えたこと、日々友人と一緒に生活できていることなど、当たり前のことは何もないという意識を忘れることなく、日々の感謝を抱きながら暮らしていけますよう、主よ、私たちを導いてください。

西組 池谷彩莉

世界中にコロナウイルスが蔓延している中、無事に中学三年生になることができたことを感謝致します。今まで当たり前だと思っていた事が全て当たり前に行えなくなってしまったという状況に、初めは戸惑いも感じましたが、どのような状況であっても私たちは前に進んでいかなければならないという不屈の精神を学んでいるように思います。例年とは違う形となりましたが、先輩や後輩と協力して雙葉祭を成功させることもできました。私たちは今、自信を持って学校生活を送れていると言えます。しかしそれは、家族や友人、先生方との協力のもと、言えることです。高校生になっても、周りに感謝する気持ちを忘れず、常に夢や希望を持ち、それに向けて挑戦し続けることができますように。

南組 島村果歩

神様、私たちは沖縄体験学習の事前学習を通じ、仲間と共に自分たちの学びを深める楽しさを実感したとともに、沖縄の持つ魅力や問題を知り、今までとは違った視点を持って沖縄を見ることができるようになりました。3月に予定されている体験学習で、私たちが事前学習で得た学びを生かしつつ、沖縄に実際行くことによってのみ得られる学びを獲得することができますように。

北組 神谷和希

現在、世界はコロナウイルスによって大きな混乱の渦の中にあります。コロナウイルスによる健康被害だけでなく、自粛や規制などによる経済面への影響によって、多くの人が困難な状況に置かれています。また、人種や宗教の違いによる対立やテロや紛争、自然災害なども頻発しています。このような世界の状況の中で私たちが学校で学べるのは当たり前ではないと気づくことができました。私たちが周囲の方々に支えられて過ごせることに感謝を忘れず、現在の社会や世界に向けた視野を常に持ち、これからの社会の担い手としての務めを果たしていけるよう、神様、私たちをお導きください。

お礼の言葉 南組 岡崎咲月

私は神父様のお話を通して、普段何気なくしているお祈りは神様から守られていることを感じるためのものであるということが心に残りました。また、この世界の全員がかけがえのない存在であり、全員神様から歓迎されているということを心に留め、自分のことも身の回りの人たちのことも大切にし、感謝と思いやりの心を持って接していこうと思いました。今日学んだことをこれからの生活に生かし、さらに仲間とともに勉学に励んでいきます。

(写真1)生徒の考察プリント。神父様のお話を聞きながら自分の思いを言葉にしていく。
(写真2)体育館で行った「協力ゲーム」。お互いのカードを与えあう。いつしか自分の正方形の完成以上に友人の正方形の完成に心を砕いていることに気付いた。
(写真3)同心円エクササイズ。さまざまな人に質問を繰り返し、関わることができた。
(写真4)最後の御ミサの様子。皆で聖歌を歌う。心を込めて。

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